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【合格体験記】統計検定2級を受けての雑感

タイトルの通りで、本日統計検定2級を受検・合格したのでその記憶を留めるべくnoteに雑感をまとめてみる。

1.はじめに|本稿の留意点

本稿は合格体験記とは銘打っているものの、「統計検定2級とはこういうテストだ」とか「こうすれば統計検定2級に合格できる」という受検に役立つ事柄を積極的に紹介するという考えに基づいては記録していない。
後述するが、かなりタイパ重視で私はこの試験に臨んでおり合格にあたってはラッキーな部分も有ったというのが偽らざる実感なので、「これが試験に受かるためのminimumな学習量である」とか、「これさえやっておけば2級に受かる」というつもりは毛頭ない(むしろ私の学習量は非推奨とまで言っても良い)

なぜ記録するかといえば受検動機ならびに資格試験の学習における自分なりの考え方の記録化というあくまで自分用の備忘というのが主たる動機である。文字に落とすと思考も整理されるしね。

だったら公開せんでもええやん、という話だが公開を前提として書く文章は(世間の目から見ると甘々だろうが)自分の中で推敲は多少なりとものするので考え方の整理の一助になるということと、もし私とバックグラウンドが似通っている方がもしいれば参考になる部分もあるだろうということを期待して公開するものである。

2.本試験を受けた動機

そもそもであるが統計検定2級はざっくりいうと大学教養課程レベル(1年次、2年次)の統計学の知識・ロジックを問う資格試験である(上記に述べた通りで本稿の目的的に統計検定とは何たるかという詳細な説明は省く)。
ビジネスにおける取り扱うデータの巨大化(所謂ビックデータ)が取り沙汰されて久しいが、そのデータの分析業務において統計学は基盤となる知識であるため、データサイエンティスト界隈では持て囃されている資格の一つである(もっとも2級は難易度的に大学基礎レベルなのでその登竜門に位置付けられているイメージだが)

私もデータサイエンティストになりたいから統計検定を受けたのである…ということは全くなく、正直数学の学びなおしをしたかったというのが発端である。

「3.バックグラウンド」にも記載をするが、私は大学は文系学部(法学部)であり、かつ講義でも大学数学や統計学を履修したことが無いくらい数学から離れていたが(なので大学受験数学が数学に触れていた最後)、数学自体は好きだった、多分。少なくとも得意科目ではあった、はず。

現在は事業会社でサイバーセキュリティ関連の業務に就いているが、多少セキュリティ関連のアップデートに疲れてきた(金属疲労的な感覚)のも有るのか、リスキリングとは言わないまでも業務以外の学問を学びたい欲が直近で増大しており、数学的な考え方を使う何がしかの学問をやりたいと考えたのであり、そこで白羽の矢が立ったのが昨今それなりに持て囃されている統計学という分野だったのである。あと大学在学時に履修していなかったというのがコンプレックスというか後悔している点でもあったというのもあった。

上記が発端なので正直統計学の教科書(基本書)を通読するのが最初のゴールイメージであったのだが、存外に数式が多く(当たり前なんだけど。数式に対しては15年以上のブランクがありそれも手伝って少し神経過敏になっていたのかもしれない)本当に理解が定着しているか不安だったため、統計検定という資格試験があることを奇貨に2級を受けてみた、という流れである。

3.サイマルのバックグラウンド

一部上述したが、まとめると以下。
・大学学部卒(法学部)。大学時代は統計学や数学の講義履修は無し。
・高校も文系(今でいう旧課程の数2・Bまで履修)。
→余談だけど今の高校生ってデータ分析が学習指導要領範囲に入っているんだな。私もオジサンになったわけだ…
・仕事は事業会社でシステムセキュリティ関連の業務(≠データ分析)。
仕事でも統計学は使用せず。

要するに割と何もないところから挑んだというイメージ。

4.学習の流れ

1)統計の学びなおし(2024年3月7日~)

2.の動機の欄にも書いたが、当初は統計学を学ぼうというテンションでいたので以下の基本書をまずは通読。

https://amzn.to/3Jp5bpw

なぜこの本にしたかというと、通っていた大学の指定教科書だったのを記憶していたから(と覚えているくらい講義を履修しなかった後悔の念が残っていたということでもあるが)。

大体3週間かけて(大体10時間くらいだろうか)1周通読。
これがよく分からんギリシャ文字だったり数式が使われているで初見だと分かり辛いのなんのって。。
私、本当にこれ読み込めているんだろうか、という疑念から、じゃあ理解度テストではないけど統計検定2級を受けてみようか、と思い立ったのが3月29日である。

2)本格的な2級対策の学習(2024年3月29日~)

ということで3月29日から資格試験勉強を以下の問題集を召喚して開始。

問題集は大して下調べせず買った。今の統計検定2級はCBT形式の試験であるということと、公式問題集の中では一番新しい本であったという理由で購入。ただ後から調べてみるとCBT対応版ではなく、なぜ上記にしたのかというと、以下のような年度別の公式問題集を各年度潰しこんでいくのがスタンダードらしい。私は正直問題集代ケチって年度別の公式問題集は購入せず。

https://amzn.to/3U1bQem

問題集を解いて、上記の基本書(統計学入門)だったりネットで解法を調べたりして知識の定着を図った。

3)学習時間総計

3月29日からはStudyplusという勉強時間記録アプリを利用して勉強時間を管理。統計学に費やした時間総計で19時間03分。4月16日までの19日間の勉強なのでほぼ略1日1時間。結構頑張ったつもりだったが勉強時間自体はあまり積みあがっていなくてショック(というか正直これが限界な感あるので今後の目安と出来る点は良かった…
※余談だが私が高校生のころはこういうアプリは無く自分の手で記録していた。それを2ちゃんの勉強マラソンスレで共有したりしてモチベーション維持していたり。過去の自分がやっていたことが今アプリで出来ることに少し嬉しくなってアプリダウンロードしてしまった

5.受検・結果

合格。あまり特筆することは無い(試験内容書くわけにもいかんし)が、上記の公式問題集と統計学入門の理解でまあ行ける。オーソドックスな問題が多かった(気がした)のはラッキーだったのかな。

6.さいごに|今後に向けて

統計検定は準1級、1級とステップアップできるが、果たして後続にチャレンジするかはまだ不透明。
2級に関しては公式問題集買っての19日間は久々の資格試験のための勉強となってしまったので、割とテクニックを追い求める悪癖が出てしまったと反省。純粋に学問というか考えの大本を理解するには基本書を丁寧に読み込むことが個人的には合っているというかやりたいことなのかもしれないという学びがあった(それ応用できなければただの自己満足ではあるんだけどね)。あと線形代数とか数理解析とか微積とかそこら辺は学びなおしたい。
加えて、業務関連分野ではない資格を取ったわけだが、流石にそろそろ本業関連の資格を取らないと上司にもどやされるので(あと正直統計検定の勉強やっている際は無性にセキュリティの勉強をやりたくなった)、少し仕事関連の資格に注力するべく舵を切っていこうかしら。

なんだかんだモチベーションは総じて上がったのでよい受検ではありました。今後も頑張ろう…。



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