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働く全ての人の考え方をDX。「出産とキャリアはトレードオフなのか」が分かる40分#CybozuDays2022

「Cybozu Days 2022 宝島」に来るなら絶対におすすめなセッション「なぜ私たちは”ママ”として働くことを恐れるのか。出産とキャリアはトレードオフなのか​。」の見どころと、セッション企画の”裏側”をご紹介したいと思います。

こんにちは。サイボウズでkintoneのプロモーションを担当しています山田です。Cybozu Daysでは、同じkintoneチームの華子とペアで、2019年から毎年「20~30代の働く女性」向けのセッションを担当しております。
2019年はゲストにTBSドラマ「わたし、定時で帰ります。」原作者の朱野帰子さまをお迎えし対談、2020年と2021年はサイボウズ人事本部長に「20代女子社員の不満」をぶつけながら、自分達自身が抱える不安やモヤモヤを中心に「女性のキャリア」について問題提起をしてきました。

そして、今年も。一過性のトピックとして終わらせたくないという想いで、1セッション担当することになりました。それが、11月11日(金)14:40〜15:20開催の「なぜ私たちは”ママ”として働くことを恐れるのか。出産とキャリアはトレードオフなのか​。」です。

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(上から、2019年、2020年、2021年のセッション書き起こし記事です)

今年は『みんなの「わがまま」入門』の著者である富永京子先生をゲストにお迎えします。

富永先生といえば、2022年1月毎日新聞の連載記事で、妊娠・出産を「秘匿」した旨を公表し、話題となりました。社会学者であり、立命館大学准教授である富永氏が、出産を秘匿された理由は、”母をアイデンティティにする違和感”。

なぜ富永先生は”ママ”として働くことを恐れたのでしょうか。
そして、同じように、なぜ私たちは”ママ”として働くことを恐れるのでしょうか。

11月11日(金)14:40〜15:20「なぜ私たちは”ママ”として働くことを恐れるのか。出産とキャリアはトレードオフなのか​。」は、富永先生が出産を決意するまでの心境の変化や、出産を秘匿した理由、これから目指したい未来の姿など、率直に語っていただく40分です。

セッション後半では、会場のみなさまからの質疑応答タイムを設け、性別や年代など、さまざまな目線からの疑問にも回答します。

本記事をお読みの方も、富永先生に聞いてみたいことがあれば、こちらのフォームに質問登録お願いいたします!
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富永先生といえば、2020年に同イベントCybozu Daysの基調講演にもご登壇いただいたことがあります。なぜ今回再び、富永先生をゲストにお迎えすることに至ったのか。ここから下は、その理由についてご紹介したいと思います。

富永先生がご出産後にサイボウズ代表青野に送ってくれたメッセージを読んで

2021年の年末、富永先生からサイボウズ青野社長に1通のメッセージが届きました。NHKのEテレ、すくすくナイト 「子育て中の心の危機〜メンタルクライシス〜」に出ていた青野を見た時にくれたメッセージ。富永先生が、2020年のCybozu Days内のセッション「サイボウズでもまだこの状態。20代女子のわがまま?働く上であたり前ってなに?」をご覧になったのち、出産や子育てについての考えを変えられた、という内容でした。

「自分自身のキャリアを考えても、子どもか仕事か、という二者択一の思考に縛られていましたし、そういう人はまだまだ多いと思います。
しかし、昨年登壇させていただいたCybozu Daysで、若い女性社員の方々が登壇されたセッションを見て、そもそも仕事が子育ての邪魔をするから産まない、というのは因果が逆なのではないか、子どもを作ること、育てることで、仕事が子どもの邪魔にならず、子育てが仕事の邪魔にならないという社会なり職場を作る可能性を拓く方が正当なのでは、と考えました。

おそらく、あのイベントなしでは、いまこうして生まれたての子と一緒にいる自分はいなかったように思います。

おそらくこれから番組に出てこられた方々のように悩んだり苦しんだりすることもあると思うのですが、少なくともいまはとても幸せな気持ちでいます。」

2021年年末、富永先生がサイボウズ青野に送ってくれたメッセージ。

すぐさま青野から私たちにもメッセージが共有されました。メッセージを見て、2020年当時勇気を出して自分達が抱える不安やモヤモヤ、わがままをCybozu Daysのセッションにて発信してみて本当に良かったと、今でも思い出すと涙が出るほどうれしいメッセージでした。(堂々と?舞台上で声を上げていたように見えたかもしれませんが、内心はビクビクドキドキ、不安たっぷりだったのです・・。)

また、メッセージ内にていただいた「子どもを作ること、育てることで、仕事が子どもの邪魔にならず、子どもが仕事の邪魔にならないという社会なり職場を作る可能性を拓く方が正当なのでは」というお考えにも強く共感し、この言葉をより多くの人に伝えていきたいと思いました。

富永先生の出産を決意されるまでのお考え(変化も含め)を今年のセッションではご紹介し、そのことが多くの悩める人の励みになるはず、そう思って、富永先生に登壇を打診しました。

「母」になることの自分自身や周囲の変化について吐露した連載記事を読んで

富永先生について調べていると、Webメディアの「ちゃんと」にて『出産を秘匿した富永京子「母をアイデンティティにする違和感」』をはじめとした全3回の連載記事を見つけました。大袈裟ではなく、言葉ひとつひとつに共感しました。そうそう、それそれ、私も思ってた、こういうふうに言語化したかった、と思いました。同じように思う方がいることに安心しました。

私たちは、自分達の将来をイメージした際、「ワーママ」や「子育てしながら働く女性」といった言葉や、ママでありながら働くことが特別視され”普通”ではないように見えることに違和感を感じていましたが、その言語化に苦労していました。

最近になって、その違和感を助長していたものは、ちょうど私たちの上の先輩や上司世代が、妊娠したら仕事を辞める時代から、子育てしながらも働けるワーママのブームになった世代だったことが原因だったかも、と気がつくことができました。歴史から見れば特別だったけれど、私たちから見ると普通なこと、そのギャップが違和感だったのです。

連載記事内には「キャリアと出産育児」における男女の意識の差についてもふれられています。それは、私たちも日々肌で感じています。育児に限らず、介護や副業、移住など、別の理由で働き方を変える人もいるはずなのに・・・!

本セッションでは、「キャリアと出産育児」にふれつつ、女性だけでなく、その周囲の人たちも含め、“普通”に働くための気づきや、別の考え方をするきっかけとして、富永先生からお言葉をいただきたく、登壇をご相談しました。

『みんなの「わがまま」入門』を読んで

みんなの「わがまま」入門(Amazonリンクはこちら

2019年からCybozu Daysのセッションにて自分達自身の不安やモヤモヤをセッションを通して発信してきましたが、社内外から「世間知らずだ」「それは20代女子のわがままだ」「サイボウズで働いている時点で世の中の女性の中ではマシな環境のはず」「我慢するべき」という意見をいただくことが度々ありました。

「たしかにただのわがままかもしれない」「我慢した方が楽かもしれない」と思うこともありました(今もあります)が、『みんなの「わがまま」入門』を読んでいると、「私たちがわがままを言い続けることに意味があり、わがままが変化のきっかけになる」と気づくことができました。実際にセッションをきっかけにサイボウズは少しずつ変化してきており、富永先生に勇気づけられたからこそ継続して発信ができているのです。

今年のセッションでも、富永様の言葉を多くの方に届け、私たちのように勇気づけられる人を一人でも多く増やしたいなと思い、登壇をご相談しました。

セッションタイトルに入れた二つの疑問

最後に今年のセッションのタイトルについてご紹介させてください。「なぜ私たちは”ママ”として働くことを恐れるのか。出産とキャリアはトレードオフなのか​。」

前半の「なぜ私たちは”ママ”として働くことを恐れるのか。」については、紛れもなく、私たち自身が、出産育児によるキャリアブレイクや、復帰後の時短勤務などの働き方に対して不安を抱いていること。それが、富永先生自身も抱いていた不安だったことから、その気持ちをそのまま言葉にしました。なぜ不安なのか、その理由がわかれば、少し前進できる気がしています。

後半の「出産とキャリアはトレードオフなのか​。」については、私たちが出産育児やキャリアについて不安を漏らした際によく言われる、「どちらかを取ればどちらかを失う(トレードオフだ)」「両方を取ろうとするのは"欲張りだ”」という言葉に対する、疑問の言葉です。

今年のセッションでは、富永先生の言葉で、2つの疑問にお答えしていただこうと思っています!

少しでも気になったらぜひご参加を!

ということで、私と華子の熱い想いを受け取ってくれた富永京子先生のお話!絶対に聞いた方がよいおすすめのセッションです・・!というか、私が聞きたくて聞きたくてしょうがない、たのしみなセッションなのです。

出産や育児とキャリアについて悩んでいるかただけでなく、働く人全てに聞いていただきたいメッセージ。富永先生の生の声を聞くことで、考え方をDX、少しでも気持ちよく幸せに働ける未来を目指しませんか。

このnoteを読んでくれた方と、セッション会場でお会いできることを楽しみにしています。

富永先生に聞いてみたいことがあれば、こちらのフォームに質問登録お願いいたします!
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