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文字起こし | チームインタビュー#3 UXリサーチチーム

オープニング

篠原/こんにちは、デザイン&リサーチの篠原です。この番組はサイボウズデザイン&リサーチグループのメンバーが日々の活動や取り組みを雑談形式で紹介するコンテンツです。デザイン・リサーチ・アクセシビリティを軸に、サイボウズデザイン&リサーチグループの「今」をお届けしつつ、メンバーの人柄やチームの雰囲気をお伝えしたいと思います。今日は「サイボウズのUXリサーチ最前線」と題しまして、UXリサーチチームの柴田さん・祐太さん・香村さん・白石さんの4名にいろいろと語ってもらおうと思います。よろしくお願いします。

全員/よろしくお願いします。

篠原/はい、今回はですね、新型コロナの影響でリモート収録をしてます。ちょっとなんか…

祐太/やばいね。

篠原/全員ドキドキ。全員自宅からつないで今収録してますよね。

白石/変な感じ(笑)

篠原/変な感じ(笑)ちょっといつもと違う状況で収録してるので、なるべく盛り上げていきたいなと思います。

白石・祐太/はい。

チームメンバーの自己紹介

篠原/それでは、まず最初に簡単に自己紹介からお願いします。ではまず柴田さんから。

柴田/はい、2015年、中途入社の柴田です。今まではマイクロソフトでリサーチをしたり、Adobeでしたり、で今回サイボウズでリサーチ活動をしてます。よろしくお願いします。

篠原/お願いします。じゃあ続いて、香村さんお願いします。

香村/はい、香村です。リサーチャーは最初からやったわけじゃなくて、もともとプログラマーを前の会社で少しやってて、で、うちの会社に15年前かな?15年前に入って、UI設計を担当して、その流れでユーザビリティ評価、製品の出荷時の評価をしていました。
で、まぁ時代が変わって、UXという言葉もできて、全体的なUXリサーチっていうポジションが発生したというか、もともと無かったんだけど、今はそこに所属して、いろんな多様なスキルの人と一緒に働いてます。よろしくお願いします。

篠原/よろしくお願いします。

祐太/15年。超古株っすね。デザイングループだと。

香村/そうですね。デザイングループだとそうですね。

篠原/はい、続いて祐太さんお願いします。

祐太/2016年入社、中途入社の祐太です。僕は、前の会社ではデザインとかリサーチのコンサルティングをするような会社にいて、2016年にサイボウズにきて、まずはUXリサーチをメインに、UTだとか、インタビューだとか、アンケート調査とか、そんなことをやっていたんですけど、ちょうど去年の半年前ぐらいからですね、kintoneっていうプロダクトのプロダクトマネージャーも兼務するようになっていって、製品とユーザーと、そこを近づけていくようなことがしたいなと思ってます。よろしくお願いします。

篠原/よろしくお願いします。では、白石さんお願いします。

白石/はい、白石です。2017年からサイボウズで働いています。最近ではGaroonという製品のリサーチをすることが多くなってきました。週3日、サイボウズに来て働いています。よろしくお願いします。

篠原/よろしくお願いします。UXリサーチチームのメンバーはデザイン&リサーチグループの中でも結構シニアが多いチームですよね。

祐太/そうっすね。この中で、だって、僕が一番若手…

篠原/お(笑)

全員/(笑)

祐太/この中では、みんな、大先輩ばかりで(笑)

篠原/祐太さん、ちなみにおいくつなんですか?

祐太/僕34なんで、社会人経験10年くらいかな。

篠原/おー、じゃあかなりリサーチのベテラン達が揃っている感じですね。このUXリサーチチームは。

祐太/だから、香村さんも言ってたけど、UXリサーチって結構変わってきたと思うんですけど、もともとそういう呼び方なかったし、その変遷を知っているメンバーたちなんじゃないっすか。

篠原/あー。

香村/学生の頃は、HCIとか、ヒューマンコンピューターインタラクションとか、すごいちっさい分野ですね。

柴田/あー懐かしいね(笑)

白石/(笑)

香村/今でもまぁ通じますけどね。結構、特定のことを指す言葉なんで。

祐太/そうですね。だから昔だとユーザビリティエンジニアとか、何かそういうね、呼び方を。

香村/そうそうそう。僕もまだ名刺にそれ書いてますよ。あの、たぶん後で話すかもしれませんけど、そういう話も。

祐太/そんなメンバーでやってます。

篠原/はい。今日はよろしくお願いします。

柴田/よろしくお願いします。

普段どんなリサーチをしているのか?

篠原/それでは早速ですが、普段どんなリサーチをしているのかということについてちょっと祐太さんにお伺いしていきたいと思います。

祐太/はい。UXリサーチチームは4名いるんですけど、このUXリサーチチームだけで何かを活動するっていうことは、ほぼほぼなくてですね、各プロダクトチームと一緒に協力しながらリサーチ活動を行っています。
例えば、さっき言ったように「ユーザービリティテスト」UTっていうふうに言いますけど、製品が新しく出るリリースされる前とか、リリースされた後に、実際これ使いやすいのかな?どこに問題点があるのかな?改善ポイントがあるのかな?ていう、UTをやったりしてます。
あとは「ヒアリング調査」ですね。社内の営業さんとかに声をかけて、ユーザーの声をデリバリーしてもらう、そんなような活動もしています。
結構そういうUTとかインタビュー、カチッとラボでやることもあるし、専用の部屋ですね、でやることもあるし、ラウンジみたいなとこでカジュアルにやることもあったりします。大きくはそのUTとインタビュー、ヒヤリングみたいなことがメインですね。
その他に、今注力しているのが「フィールド調査」って言って、外にユーザーさんに会いに行くような調査だったり。あとは他社の製品調査・トレンド調査。UX、デザインもすごく変化が激しいので、そういうところをちゃんと追っていこうっていう、そういうような調査もUXリサーチャーがやってます。はい。そんな感じですね。

篠原/ありがとうございます。
かなりいろんなUTをされている感じですよね。リサーチを行う上でサイボウズならではの取り組みとかってあったりするんですか?

祐太/そうっすね。他の会社のリサーチャーとかと話してて、やっぱりサイボウズならではかなと思っているのは、いつもグループウェアで仕事をしてるので、すごく「実況文化」っていうのがあるんですよね。みんなでリサーチをして、そこに気づきをどんどん貯めていくみたいな。
なのでUTやっても、いろんな操作をいろんな人が観察して、そこに情報を実況していくみたいなことがあって、それは結構おもしろいかな、サイボウズならではのやつかなあというふうに思いますね。

柴田/実況があると良いのは、あとでレポート書く必要ないのがいいね。

祐太/うんうん。結構そこに本当に、事実ベースのこともあるし、みんなの気づきみたいな解釈みたいな話もあるし、両方あったりするので、それを見ていけば振り返れるっていうの、すごくいいっすね。

篠原/いいですね。確かに。

祐太/こういうのって、香村さん、昔からあったんですか?僕3年前にきて、いいなと思った文化なんですけど。

香村/ああでも、レポートを書ける工数がなかったっていうのが、実際、僕1人でやってTeam Of Oneっていうか、1人でやってて、自分はある意味、それ個人的観点だけど、ちょっとレポートを書くのはちょっと勘弁してくれっていうような流れで、持ち帰ってもらって、会議してって、その頃は実況がなかったから、実況してる、オフラインで実況してるのって聞こえてこないわけですよね。ラボに入っているから、僕は。

祐太/うんうん、そうですね。

香村/その意味では、そういうkintone以降っていうか、kintoneってうちのプロダクトを使った実況カルチャーっていうのは、もともとUTで始まったカルチャーじゃないけど、UTにも波及してきて使われてるなってことですよね。

祐太/そうですよね。

柴田/ちょうど5年ぐらい前に僕が入っていったときに取り入れましたよ、どんどん。

香村/そうですよね、部署の本部の会議とかでそういうのが使われだして。

祐太/ね。普段から。

香村/結構いいなみたいな、普通に。うちの細々としたメソッドってそういう広がり方するから、グループウェアならではの広がり方かもしれないし。はい、なのでレポート書かない派なんですよ。昔めちゃくちゃ書いていた頃もあったんですけど、でもやっぱりそこは切ろうかなっていうか、理解して進んでもらうことをポイントにしたというか。
でも、ただまぁあまりに手放しすぎてっていうちょっと反省はありますけどね。なので実況に全部預けちゃうっていうのもちょっと危険かなと。

祐太/そのバランスはまぁ確かに、模索しながらっていう感じ。

香村/プロジェクトの本来の目的、本当に達成してるのかっていうのは、やっぱり入れていかなきゃ、落ち着いて入れていかなきゃいけないなっていうのはありますけど、便利ですよね。

全員/うんうん。

柴田/逆に僕はあれですよ、レポートを読まない派なので。

篠原・祐太/(笑)

柴田/なのでレポートはいらないっていう話はしました。

祐太/そうですね。

香村/知りたいことがね、知れてるかっていうことですよね、本来知ろうと思ったことが。

柴田/毎回、セッションが終わった後に確認を、ふりかえりをすればいい。

祐太/そうですね。デブリーフィングが一番大事かもしれないですね。

香村/そうですね。実況だけじゃないですよね。ブリーフィング・デブリーフィングしているということですよね。

祐太/で、そのたぶん前提が、やっぱりみんなに参加してもらわないと、それって意味なくて。

香村/できないですね。

香村/そう。参加者少ないからレポートっていうのは結構成り立つんですけど、実況文化をもっと使っていくには、みんな参加してもらわないといけなくて、それを今頑張ってやってるって感じですよね。オンラインとか使いながら、拠点の人にも見てもらいたいし。だから、参加型のリサーチをこれからしたいなっていうのが。

篠原/ああ、いいですね。

白石/リサーチャーが頑張ってレポート書いて、皆さんに知らせるというよりも、共有最初からするっていうのが、サイボウズらしいなって思ってます。

グローバルに向けてのリサーチ

篠原/ありがとうございます。じゃあ次ですね。国内だけじゃなくて最近は海外でもリサーチをやってると思うんですけれど、グローバルに向けてどういったリサーチを最近しているのか、ちょっと柴田さんからご紹介いただけますか。

柴田/はい、グローバルに関してはですね、基本的に日本・アメリカ・中国でやっています。アメリカだとサンフランシスコとかサンディエゴが多いですかね。中国だと上海が多いですけど。普通のUTをやったりとか。あとは、アクセシビリティに最近は特化してますね。力を入れてます。

篠原/アクセシビリティのUTっていうのは、具体的にどういうことをやってるんですか。

柴田/実際にですね、例えばアメリカの人たちがどういうふうにツールを使ったりとか、してるかをまずは観察。実際使ってるところを見せてもらうというところからですね。で、kintoneが本当にそれで使えるのか、というのも検証したりしています。

篠原/当事者に来てもらっているっていうことですよね。

柴田/そうですね。前回はラボに来てもらって、サンディエゴのラボに来てもらって使ってもらいましたね。今度やるのは実際にその方の家に行って、どういう環境で使っているのかを観察するっていうのが次のステップです。

篠原/はい。ありがとうございます。

柴田/あとは最近多いのは、向こうのWeWorkのラウンジを使ってUTしたりとか、非常に気軽にやるのもやってますね。
でもなかなかサイボウズは、日本の中でもこんなにグローバルのUTをしているのは少ないと思うので、非常に珍しい会社じゃないですかね。

篠原/たしかに。リサーチかなり力を入れているなって、私も社内にいても感じます。そこからリサーチが起点になって何か改善が始まったりとか、プロトを作ったりみたいなのが、かなり活発なのかなって感じてます。

柴田/あと日本の企業じゃ、こんなに海外のリサーチをするところは本当に最近は少ないので。2、30年前の景気のいいときはあったんですよ。いっぱい。

篠原/あははは(笑)

柴田/本当に最近はどんどん少なくなって。

篠原/少なくなってきちゃったんですね。

柴田/日本の企業が元気がなくなってきたんですよね。余裕がなくなってきたという(笑)

篠原/サイボウズはまだまだ元気ということで(笑)

柴田/サイボウズは今本当にアメリカ進出を目指してるので、日本の中でも今それができてるのって一つか二つ、三つぐらいしかないんじゃないですかね。
だからぜひ海外のリサーチをしたい人がいたら、来てもらえるといいですね。

篠原/ぜひ、リサーチ歴6年ぐらいで、UTの経験があるリサーチャー…

柴田/6年って相当、一番若手ってことだ(笑)

篠原/だいたいどのぐらいの、リサーチの経験がある方...

柴田/少なくとも6年間を、きちんとUTをこなして、UTを企画できて、実施できて、それを周りの人たちに広められる。そういう経験は6年間をつめば、だいぶいいシニアになっていると思うので。

篠原/なるほど。シニアリサーチャー募集中ということなので、この番組を聞いて興味を持ったリサーチャーの方がいらっしゃいましたら、ぜひご応募お待ちしております。

祐太/(笑)

柴田/自分で企画できる人がいいですね。「やれ」って言われてやるんじゃなくて、自分で好きなことをどんどんやってほしいという感じです。

リサーチ勉強会

篠原/はい、ありがとうございます。続いて香村さんに、最近、勉強会を始めたことなので、そのことについてちょっとお話を伺いたいなと思います。

香村/勉強会自体はですね、通常業務として、オーディエンスっていうか、聞く人は、グループ内全体向けには、不定期にやってたんですよ。

篠原/はい。

香村/後は一つテーマはあって、それを連続してシリーズでやったりはしてたんですけど、たぶんここで言っている勉強会って、新人のっていうことですよね?

篠原/あ、そうですね。

香村/そうですよね。それで特化したのは最近なんですよ、確かに。デザイナー向けっていうのもあったし、リサーチャー向けで。特定の新人UXリサーチャー向けっていうのを、仕切り直しというか始めたのは、ちょっと気になったことは、バックグラウンドいろいろで、中途は扱ってないですけど、新卒の人、UXUIのリサーチャーとか専門じゃない人とか、やる気があって入ってきて、ただ現場で実戦投入いうのが、いきなりされてる感もあるし、もちろん、On the jobで学べることはいっぱいあるんですけど、そっちに偏っちゃうと、それが正解みたいな視野になるかなっていうのが心配だったんですね、長期的には。

で、インプットというか、座学からのインプットとか、理論的なこと。自分のやってることは何なのかっていうことが、自分の中で相対化できて人に語れるというか。要するに「やれっていわれたからやったんです」みたいな説明の仕方って誰も納得しないんで、自分も納得できないと思うので、ゆくゆくは。で、インプットしようっていうのを始めました。

で、現在は定期でやってます。例えばデザインの考え方とか、例えば人間のエラーにはこんな種類があって、UTの中でこういう場面あるよねと。それを言語化するなら、これは失敗だとか、計画の失敗であるとか、操作の失敗であるとか、見つからなかったとか、まぁそういう細かい分析ですね、ちょっとマニアックな話。言ってみれば。UTの中で全然そういうのを語ろうと思えばいくらでも語れるんだけど、そのフレームワークなかったら全く素人っていうか、クライアントの人に喋れないというか、いう辺りですね。

なのでカリキュラムとしては、今は1年目の勉強会というか、勉強会1年生っていうか、ちょっと揃えているところなんですけど。

篠原/はい。

香村/ただ、1回祐太さんにも見せたんですけど、リストを作ってみて、今後はこういう項目の勉強会を広めていきたいというか、拡充してるところですね。で、今、輪講っていう形で、輪読っていう形で、インタビューの本を、これは毎週勉強してたりしますね。

篠原/おー、ちなみに今、何ていう本を輪読されてるんですか。

香村/「ユーザーインタビューを始めよう」っていうスティーブ・ポーティガルっていう北米の有名なリサーチャーが書かれた本ですね。

篠原/おー。

香村/ユーザーインタビューのための計画とか、実施とか、細かいTipsとか、そういうのを議論しながら、新人の人に全然アクティブラーニングで、僕も入りますけど、議論しながら、1時間みっちりやってますね。

篠原/おー素晴らしい。

祐太/そういう実践と、その教養知識系を行ったり来たりできるような感じがいいですね。

香村/そう、行ったり来たりね。思い出して、見ながら読んでますね、みんな。それがいいなと思って。
ただ、今回ぴったりきてる本なんですけど、他の分野になると、また座学に戻っちゃうかもしれないんですけど。ただ本読んでて、やっぱり「これも勉強したいあれも勉強したい」っていうのが出てきてちょっと良かったなと。偶然にもよかったなと思ってますね。

篠原/はい。ありがとうございます。

柴田/特に、サイボウズでは、デザインもリサーチも両方できる人を育てようとしてるので。

香村/そうですね。

柴田/デザインで入っていた人にちゃんとリサーチのやり方をインプットしてるっていうのが、この勉強会の意義だよね。

香村/確かにね。デザイン出身の人、デザインがやりたいと思って別の分野からやってきてる人、ただ、リサーチャーは誰もやってきたことないので。

篠原/はい、確かに。デザイナーもリサーチのスキルを身に付けられる環境があるっていう感じで、いいですね。

柴田/これからのデザイナーは、リサーチも自分でできた方が絶対いいので。キャリア的にも絶対そのほうが。

中途UTの復活

篠原/続いて白石さんに、中途UT復活のお話を聞きたいなと思っています。

白石/はい。サイボウズでは以前、中途入社の方にUTに参加してもらうっていう活動をしていたみたいなんですけど、ここ何年かですかね、1年ぐらい?ちょっとストップしていて。

祐太/ここ1年ぐらいですかね。

白石/そしたら開発チームのほうから「UTの頻度を上げたい」っていう依頼があって、だったら中途UT復活させようかなっていうことで、今動いているところです。
中途UTがいいところは、やっぱりリクルーティングが社内なのでお手軽っていうのと、あと前職で働いてた経験をフレッシュな状態で聞けるとか、あとサイボウズの製品にまだ馴染んでないから、率直な意見を聞けたりっていうとこがいい点で、あと他には、ユーザーリサーチの活動自体を知ってもらうっていう機会になってるかなと思います。

篠原/「サイボウズとしてこういうリサーチをしてます」っていうのを知ってもらうっていうことですね。

祐太/そういう役割、結構大事で、リサーチがちゃんと製品作る上で大事な活動なんだよっていうのは、僕らの啓蒙する役割だと思ってるんですよね。それが中途UTっていう機会もそうだし、あとは新人が入ってきたとき、本当に全員入社する春頃とかに、いろんな研修があるんですけど、その中にもUT取り入れたりしていて。そういうプロセスで製品作ってるよ、デザインしてるよっていうのをちゃんと啓蒙してこうっていうのは、僕らのこれから力入れたいのかなっていうふうには思ってますね。

白石/社内でやっぱり味方をたくさん作るっていうことがすごい大事だと思うので、協力してくれる人が多いと助かります。

祐太/そう。そうするとまた実況が盛んになって、いいループになるかな。

篠原/そうですね。いいループですね。

柴田/これ今思ったけど、サイボウズ、ちゃんと人をどんどん入れてるから成り立つんだね。

祐太/確かにそれはそうですね。

柴田/人が増えてるから。

篠原/確かにそうですね。

香村/待ってますからね。

篠原/かなり社員も増えてて、毎月、フレッシュな人たちが入社してくれるので。

祐太/新鮮な意見が。

篠原/聞けますね。ありがとうございます。

今後どんなリサーチをやっていきたい?

篠原/それでは次のトピックに行きたいんですけれども、今後ですね、どういうリサーチをやっていきたいかについてちょっとお伺いしたいなと思います。チームとしての方針とか目標みたいなものってあったりするんですか。

祐太/そうですね。明確にこういう目標っていうわけではないんですけど、3つぐらいビジョンはあるかなと思っていて。一つは今まで通り、製品にどう落とし込んでいくか、製品をどう作っていくか、どう改善していくかっていうのをPMと連携していくっていう、結構短期間というか、直近のスコープですね。
その次の段階としては、やっぱり製品だけじゃなくて、UXって情報収集の段階もそうだし、製品利用していただいてからお客様のサポート体制とか、どういう問い合わせがあってどう解決していくかとか、そういう製品利用の前後を見ていくっていうのも、もちろんUXリサーチャーの役割かなというふうに思ってます。
もうちょっと先行くと、今後5年とか10年とか見据えて働き方がどう変わっていくんだろうとか、そういう製品だけでなくて働き方をデザインしていくためのリサーチとか、そういう先行リサーチをやっていかないといけないなっていうのもあるし、さっきの柴田さんからもありましたけど、グローバルを目指した海外リサーチ。こういうところにも、もっともっと力入れていきたいなというのが、今のUXリサーチチームとしてのビジョンというか、やりたいことって感じですね。

篠原/直近のことから先のことまでを見据えたものまで、かなりいろいろなスコープの幅というか、そういうものを見て、今後もやっていくという感じなんですね。

祐太/だから本当にいろんなチームとやりとりすることも増えてきましたし、最近。マーケティングチームとか、営業さんとか。本当にチームワークでリサーチしてますっていう感じですね。

篠原/あー。リサーチャーだけがリサーチをしてるんじゃなくて、いろんな部署の方とかと連携しながら。いいですね。確かに。
祐太さん自身、確か今リサーチャーでもありますけど、kintoneのPMとしても活躍してるということで。

祐太/まだ半年なんで、まだまだ見習いですよ。

篠原/その辺の、今後のキャリアとかって何か考えてたりするんですか。

祐太/やっぱり、リサーチだけを突き詰めていくキャリアではなくて、僕の場合は。それを本当に製品にどう落としていくかとか、それをどう価値に展開・転化するかみたいな、そういうプロダクトが持ってる価値を最大化するような活動をやっぱりしたいなと思ってPMを今兼任しているので、それをもっともっとやりたいなっていうのと、あと、開発チームって本当ユーザーのことを、ユーザに接する機会って我々より少ないので、そこをもっと現場に出していく。ユーザーとの接点をもっともっと作っていくっていうのをやりたいな、っていうのを今持っていますね。

篠原/いいですね。開発者もユーザーを見ていくというか。

祐太/うん、そんな感じです。

篠原/ありがとうございます。

柴田/キャリア化して、リサーチャーからPMっていうのが一番自然な流れだと思うので。リサーチだけしていても、本当に製品だけにどれだけ落とし込めるかが重要なので。だいたい、5、6年すると、実際に製品を企画したいっていう気持ちが生まれるので、それをうまくPMとして発揮できれば、一番いい流れだと思います。

祐太/まさにそのパターンです。

柴田/王道をいっているね(笑)

篠原/5、6年後には、祐太さんが企画したサイボウズの何かサービスができあがってるかもしれない。

祐太/まぁゼロイチの企画は相当難しいと思いますけど。

柴田/kintoneの新機能の半分は祐太さんに(笑)

祐太/いやいやいやいや(笑)

篠原/楽しみ。ありがとうございます。白石さんは今後、こういうことをやっていきたいみたいなものってありますか。

白石/今後ですよね。

篠原/はい、Garoonを今結構コミットしているって聞いたので。

白石/そうなんです。Garoonのチームは、今まであんまりリサーチに接したことがなかった、そういう機会が少なかったのかな、それでうまく開発に取り入れるっていうことができていなかったので、先ほど祐太さんもおっしゃってたように、ユーザーに会いに行ってっていうところから始めて、リサーチをもっともっと開発に取り入れてもらいたいなと思ってます。そういう活動をしていきたいなと思ってます。

篠原/ありがとうございます。

柴田/白石さんは、なんだかんだ言って、超ベテランリサーチャーだからね。

篠原/ベテラン。

白石/バラさないで(笑)

篠原/前職でもリサーチずっとされていたんですよね、白石さんは。

白石/そうです。でもすごくブランクがあるので。はい。

柴田/あれ、20年前ぐらい?

白石/(笑)やだやめてーやめてー柴田さん!やめてー!

篠原/(笑)

白石/でも10年ぐらいブランクがあるので、気持ちは新人です(笑)

柴田/当時はWindows CEとかやってたでしょ?

白石/そうです。

香村/ほぉー!

柴田/あとWebTVか。

白石/そうですね、それもやりました。あと、タブレットとか。

香村/あー。

柴田/もう歴史上の人物だね(笑)

全員/(笑)

祐太/やばいっすね。

篠原/ベテラン。今後のGaroonのリサーチにすごく期待ですね。楽しみです。どんなことがわかるのか。
香村さんは、今後は勉強会を引き続きやっていくって感じですかね。

香村/そうですね、まだ試行錯誤してやっていて、調整しながらやってる感じはあるので、例えば、今学びに来ているメインがリサーチャー新人2人なんですけど、ある種その人たちで卒業したとしたら、また別の人が入ってくるじゃないですか。

篠原/はい、そうですね。

香村/その時にはまたバージョンアップしておきたいとかもありますよね。

篠原/いいですね。回を重ねるごとに、より洗練されていって。

香村/あとは、リサーチスキルって、別にリサーチを全部担わなくてもいいんですけど、別に全社員リサーチマインドを持っていいかなっていうのはあって。
手数は、工数はないでしょうけど、やっぱり企画が出てくるぐらいのリサーチを知ってる人が周りにいると、それは皆さんが言ってる「味方にする」っていうのの、ちょっとレベルの高いことかもしれないけど、そのリサーチを軽く知ってて「知ってるよ」っていう形で味方である、みたいな人がいるといいですよね。そういう人にも、もし講義する機会があれば、今はUXリサーチャ向けの超マニアックな話が続いているんですけど、そうじゃないバージョンの勉強会もあってもいいかなっていうのはありますね。
別に実践的な知識じゃなくても、こういうふうに製品はユーザーとの間でインタラクションされててとか、UXっていう文脈でどう位置付けられてるかとか、ちょっと知識として知ると、味方が増えるかもしれないしとかね。あるかもしれませんね。

篠原/はい。ありがとうございます。柴田さんは今後はどういった活動をしていく感じですか。

柴田/今後は、そうですね。10年後ぐらいを目指した先行リサーチあたりですかね。もともと昔から、人のやらないことをやるのが好きなので。まずはグローバルに関しても、だいたいサイボウズでは、やるやり方は伝えたので、あとはもう誰かがやればいいだろうし。あとは人のやらない・できない5年10年先のリサーチをどうするか、かなぁと思ってます。

篠原/なるほど。長期的な目線でやっていくっていう感じ。

柴田/今の製品とは繋がらない部分ですかね。

篠原/なるほど。

柴田/今の製品は3年5年後ぐらい目指してやればよくて、10年先って全く別の次元なので。もっと新しい何かを取り入れたりとか、何かと何かをくっつけたりとか、本当に創造的な部分ですかね。その辺もうまく取り込めればいいなと思ってます。

篠原/はい、ありがとうございます。

エンディング

篠原/本日は、サイボウズのUXリサーチ最前線ということでUXリサーチチームの皆さんにお話を伺いました。皆さんありがとうございました。

全員/ありがとうございました。

篠原/この番組では皆さんからの質問を大募集中です。サイボウズデザイン&リサーチのメンバーに聞いてみたことがありましたら、noteのコメント欄にコメントをよろしくお願いします。それでは、ありがとうございます。またー。

祐太/またねー。

白石/またねー(笑)

香村/ありがとうございまーす。

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