見出し画像

高梁市教育委員会、EdTech導入補助金2022(経済産業省)を活用し、デジタルシティズンシップ教材 DQ World を導入開始

■概要
経済産業省の令和 3 年度 4 次補正 学びと社会の連携促進事業費補助金(以下、EdTech導入補助金2022)により、高梁市教育委員会は、株式会社サイバーフェリックス(代表取締役:石山将)が提供する「DQスクールパッケージ」の導入を開始いたします。
 
高梁市では、児童生徒がSociety5.0を生き抜く力を育成するため、ICTの整備に努めてきました。知識理解だけではなく、答えがない課題に対しても、協働して解を出せる力の育成を目指し、電子黒板を普通教室だけでなく特別教室にも設置するなど、ICTを身近に触れることのできる環境の整備を進めてきました。
 
従来から、外部講師による単発的な講演や道徳の授業の一部等を通じて、情報モラル教育を実施していたものの、ICTの活用が本格化するにあたり、児童生徒を学習の主体とした新しい情報教育の取り組みの必要性も感じておりました。

図1 教職員向け導入前アンケートより

■DQに期待すること
1人1台時代前の情報モラル教育は、時間の制限や使用禁止といった指導が基本となっていましたが、高等学校卒業以降、十分な知識や経験がないまま、子どもたちがインターネットという荒野にさらされる状況に危険を感じていました。であるからこそ、端末の活用が日常となった今、学校の管理下において一定の安全性を保った環境での失敗を通じて必要な力を身につけていって欲しいと考えています。DQは、こうした教育の変化の橋渡しになってくれるのではないかと期待しています。
 
DQ Worldでの学習は、単なる受動的な知識の詰め込みではなく、児童生徒が自走する後押しをしてくれるゲーム性が含まれている点が良いと思います。デジタルシティズンシップを身につけるというゴールへ辿り着くために、従来先生が用いてきた手法と子どもたちが好む手法は必ずしも合致しなくて良いと思っています。子どもたちが主体的に学ぶ様子から先生も知識をアップデートし、教育の在り方の変化を感じていくことも重要です。

図2 教職員向け導入前アンケートより

■現場の声
導入の検討段階で、学校現場の担当教員のレベルに応じて、DQ Worldを試しに使ってみてもらいました。導入前に実施した教職員向けのアンケートでは、「子ども達が身近で大切なことと感じながら主体的に学びに向かえることを期待しています。」「情報モラルやリテラシーに関する教育は、教員からの情報だけでは網羅することが難しい内容なので、教材としてまとまった形で教育に活用できる事が嬉しいです。」といった意見がありました。様々な取り組みが同時進行で進み、時間とスキル的制限があるGIGAスクール構想下の学校で、今必要なスキルの教育をすぐに始められる教材の利点を先生方も強く肌で感じていたのではないでしょうか。

図3 教職員向け導入前アンケートより

高梁市の小中学校での教育改革に携わる平井総一郎氏は、GIGAスクール構想をきっかけに、教職員は単なるICT機器活用に止まらない、学びの本質を変える教育改革に取り組んでいます。私は学びの本質とは自由な学びと捉えてます。型にはまることのない自由な学びこそが個別最適化と言えますが、そのためには、学習者一人一人が、デジタル化された社会を生き抜くスキルを身に付けている必要があります。DQはそんな高梁市の小中学生のデジタルシティズンシップを育ててくれるでしょう。」と期待の声を残しています。
 
こうした声も踏まえ、高梁市の小中学校は、インターネット活用を前提とした健全な市民(デジタルシティズンシップ)の育成を目指し、DQスコアという指標を用いたエビデンスドベースで個別最適な学びの実現を目指しています。

図4 教職員向け導入前アンケートより

【導入概要】
 
・導入学年
市内小学校 5年生~6年生
 
・採用教材
DQスクールパッケージ
https://cyber-felix.com/dqservice/
 
 
・活用方法
夏休み等を利用した家庭学習
道徳、特別活動および総合的な学習の時間
 
【教育ツールと提供者の概要】
 
・DQ 学習の特長

  1. 研究に基づいたカリキュラムでより包括的なデジタルシティズンシップを習得

  2. 児童生徒の主体的な学びを促す手法を採用(ゲーミフィケーション等)

  3. 個別最適な学びと協働的な学び方(レポート、指導案等)

  4. 学習効果の可視化(DQスコア等)

 
・サイバーフェリックスについて
サイバーフェリックスは、国際シンクタンクDQ Instituteを戦略的パートナーとする、日本におけるDQ教育および研究のリーディングカンパニーです。デジタル社会がもたらした革新的で便利な生活の一方で、子どもたちは、ネットいじめ/テレビゲーム依存症/性的なコンテンツなど、様々な脅威にさらされています。こうした現状に対処すべく、児童生徒がインターネット上の脅威を最小化し、チャンスを最大化するための能力育成を、DQの普及を通じてサポートしています。
 
サイバーフェリックス Webサイト:https://cyber-felix.com/
DQ Institute Webサイト:https://www.dqinstitute.org/global-standards/#contentblock1
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?