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緊急措置入院

昨日の話↓

の続きです。

精神錯乱の上、暴れた人は
暴れ方によりますけど
「自傷他害の恐れあり」
として、一時的に警察で
保護します。

警察が保護できる時間は
原則として
24時間。
タイムリミットがあります。

24時間後に
精神を病んだ人が
治ることはありませんよね。

はい、警察もわかっています。
病んでいるんですから
しっかり治療を受けてほしい。
病院という隔離環境で
治療に専念してほしい。

だから、保健所へ通報します。

保健所へ通報のうえ、
保健所の担当者が必要と判断した場合に
法に基づき強制的に精神科医の受診をさせる
ことができます。

まずは、保健所の担当者に
受診の必要性を感じさせることが
最初のハードルです。

児童相談所に虐待された児童を
引き継ぐ場合と同様、
このハードルが結構高い。

保健所としても何でもかんでも
ホイホイ受け入れていたら
パンクしてしまいますからね。

「その程度だったら
かかりつけの病院で
診てもらってください」

と断られることもざらです。

ただ、警察としては
引き下がる訳にはいきません。

暴れる癖のある
精神障害を患っている方の
家族は、そろってみんな
相当疲弊しています。

何とか力になりたい。

警察が保健所に通報する際、
殆どの場合、
警察が状況を一通り説明して、
その後、家族が保健所の人と
電話越しに話します。

慣れてないから当然なんですけど
一般の方って、事態の緊急性を
正確に伝えることって、
なかなかできないんですよね。

ましてや、家庭内の事ですから
そんなに悪く言いたくない心理も働く。

「ついこの間まではいい子だったんですよ」
「滅多に暴れることなんてないんです」

と事を小さく言いがちです。

傍らで聞いている私は
ハラハラドキドキです。

そんなときの裏技。
魔法のカンペです。

ホントに入院させなきゃ
危険だ!と思った案件
上記のような流れになったときは、

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カンペです。

電話している家族に見せる。
この言葉を何度も何度も
文脈関係なく繰り返し言ってもらう。

家族が疲弊しきっていて
対象者の入院を希望していて、
なおかつ、客観的に本当に
危険だと判断した案件に限りですけど
こういう裏技を使っていました。

警察でも保健所でもその他役所でも
大切なのは、危険性と緊急性を
しっかり相手に認識してもらうこと。

この方法、効果はてきめんでした。
現職の方にも使ってもらいたい
ワザです。

このような交渉を経て、
精神科医の受診がきまります。

また、受診させるときも
テクニックが必要なのですが。。。

この続きはまた今度!

ここまでお読みいただき
ありがとうございました!

では、また!!

ゆくゆくは元刑事が運営するシェルター、リアル「メゾン・ド・ポリス」を運営したいと思ってます!