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記事一覧
スモール・タウン・マダムの見た名古屋2024-vol.3
宿から午後の日程のため出ようとすると、スニーカーから履き替えた赤い靴が濡れた床で滑ってすってんころりん。幸い頭は打たなかったのですが、軽く脳が揺れるような感覚と暑さのままで外へ。マブヤーマブヤー、と唱えて道端の小石を手にし、魂(マブイ)を逃がさないためのおまじない。手にしていた宮古島のお土産の入った青い紙バッグが無事で何よりでした。
見るとお化粧をした若者たち。いろいろな柄の派手な法被とぶかぶか
スモール・タウン・マダムの見た名古屋2024-vol.2
SNS(Twitter)で少しずつnoteの記事の反響をいただくようになってきた頃、子ども部屋の片付けをしていると『Topping Up』という80年代東京のMODSシーンの音源を集めたコンピCDが出てきました。いつか買ったものの、結婚、出産、育児と続く生活の変化の中でどこかに紛れ込んでいたのでしょう。北沢夏音さんのライナーノーツを読んでじっくり音を聴くうちにThe Maybelsというバンドが
もっとみるスモール・タウン・マダムの見た名古屋2024-vol.1
2012年に公開された『マダム・イン・ニューヨーク』という映画があります。インドのプネーという町に住む平凡な主婦が、姪の結婚式を手伝うためニューヨークにしばらく滞在することになり、その期間に通い始めた英語学校でさまざまな境遇のクラスメートと交流し、次第に自分への自信を取り戻してゆく―。女性監督による、一人の女性の成長物語のようなチャーミングな作品です。ちなみに、プネー大学と名古屋大学は姉妹校なの
もっとみるMillie Small Talk
SNSのタイムラインには、お誕生日の人物の名前が日々流れてきます。
ミリー・スモールのことを思い出したのは、そんな流れからでした。
Millie Small(本名はMillicent Dolly May Small)は1947年10月9日生まれ。ジャマイカのサトウキビ農園に育ち、10代半ばでイギリスへ渡りました。1963年にリリースした 「My Boy Lollipop」は世界中で700万枚以上の
In Between Days-2(2023夏 東京日記)
7月9日(二日目)
夏もあけぼの。一人旅の何が気楽かというと、朝食の支度をせずに、のんびりしていられるということです。目が覚めて、机の上にあるポストカードを見て、昨晩の楽しい夜は夢じゃなかったんだと思い出します。
(幡ヶ谷Club Heavy Sickを客として最後に出た時、片付けをしていたスタッフの方から買ったKameさんイラストのThe Zombies。とてもかっこいいカードです)
その日
In Between Days-1(2023夏 東京日記)
The Cureの"In Between Days”は中三の夏に初めて聴きました。確か、クラスの男子がFMラジオでエアチェックしたものを聴いたのだと記憶しています。
中学生の頃は周囲の音楽好きな友達から、そして何よりもラジオ番組から、素敵な作品にたくさん出会いました。授業は退屈だったけれど、そんな日々の隙間にいつも音楽がありました。
東京には大学時代を含めて4年半くらいしか住んでいなかったので、
コリー・ハートに花束を
中学2年生のときにMTVで観たカナダ人のミュージシャン、コリー・ハート。一時期はブライアン・アダムスと人気を二分するくらい本国では人気があったと雑誌で読んだ覚えもあります。なんとなく垢抜けないような、でも漂う哀愁が魅力的で、私は彼のレコードを買うようになりました。高校生のときまでに出たアルバムは全部持っています。大学受験の頃に佐野元春さんのラジオで彼のヒット曲「Never Surrender」が流
もっとみるVIVA, Francis!
2021年に発表された小里誠さんのソロユニットFrancisのアルバム『Bolero』を聴いたとき、いっぺんでその世界観のとりこになってしまい、ああ好きだなあと思いながら、なかなか文字にできませんでした。
気に入ったらすぐに人に話したくなるので、ちょうどその頃、ひとまわり以上歳下の知人がSketch ShowなどのDVDを貸してくれることになり、私は買って間もないビート・ジェネレーションの雑誌の
想い出のキューティー・ガールズ 4(イケミズマユミさん)
2016年に書いた3本のこのシリーズ。その後、3人の方とは残念ながら再会する機会がなかったのです(1本目のKさんは私が一方的に存じ上げているだけです)が、当時は全くお話もできなかったのに、数年前から少しずつやりとりができるようになった方がいらっしゃいます。
「奈落のクイズマスター」でトップ高めの髪をゆるく巻いて60'sなファッションだったこの方は、当時BRIDGE、現在はThree Berry
私の2022 10の想い出
年々忘れっぽくなっているので、2022年は備忘録として書いておきます。
まだいろんなことがあったのですが、特に印象に残ったこと。
関わってくださった皆々様に心からの感謝を申し上げます。
1.本を扱う公共施設に3年ぶりに異動できたこと
2.映画『サンマデモクラシー』で注目を集めた下里恵良(ラッパ)さんのご遺族にご了解をいただき古い書籍を電子化、電子図書館でも読めるようになったこと。その映画を監督