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ベルリン東西南北【滞在記・ベルリン①】

メルボルン、リスボンと続いて第3段はベルリン。
別にインを踏んでいるわけではない。単にンがつく都市が多いだけである。
なんだか記事が長いので小分けにしてもいいんじゃね?と思い、分割してみることにした。

地図を見ながら思い出す

ベルリンで有名なものはなんだろう?ベルリンの壁、だろうか。

地図とにらめっこしながらその頃の記憶を掘り出そうとする。

東西冷戦の頃に建てられたという壁は、私が生まれる頃にはもう壊れていた。ベルリンの壁の崩壊は1991年の11月だから、もう28年にもなる。28年の歳月を経て、西と東の境界はほとんど曖昧になって、差もなくなったのだろうか?
ベルリンの壁自体は、ほとんど撤去されて残っていない。残っているものは歴史的な遺跡として、観光名所になっている。実際に見てみると結構高い。

実際どこに壁があったのかというのは、普通に歩いていたらわからない。


👆ここはベルリンの壁を地図に表示してくれるサイトだけど、ブランデンブルク門以西が大体西ドイツだったようだ。 

ブランデンブルグ以西というと、ティーアガルデンシャルロッテンブルクあたり、といったところか。確かに、このあたりは閑静でオペラハウスや宮殿といったいかにも西洋といった感じの建築物がある。
これを見て気づいたのだが、私は大体東ドイツだったエリアに滞在していた。そりゃあ東西の違いがよくわからんわけだ。

その東ドイツだったエリアでも、結構な違いがあったように思う。こればかりは実際行かないと体感できないかもしれない。

ベルリンの真ん中には、シュプレー川という川が流れている。美術館・博物館が密集する島があって、そこから南北でだいぶ印象が違うというのが私の経験談だ。私の中でのベルリンは、東西というより南北で分かれている。

プレンツラウアー・ベルクコルヴィツキウと言った北の街と、クロイツベルグみたいな南の街で、雰囲気が結構違う。その違いが写真で分かればいいのだが、残念なことに手元に写真がほとんど残っていない。撮影していなかった。ここはグーグル先生の力をお借りしてみよう。

👆プレンツラウワーベルグ

👆コルヴィツキウ

👆クロイツベルグ

...うん、あんま違いわからんな...。ごめんなさい。
割とクロイツベルグには落書き多いくらいしか伝わらない。どこも普通にヨーロッパしてそうなイメージしか出てこない...。

北側は商業の中心地のようなアレクサンダープラッツ(Alexanderplatz)だとか、飲食店がひしめき合うエーバスヴァーデ(Eberswalder Straße)だとかが有名だろうか。この辺の治安は概ね良い。英語が通じる人も多かった。街全体が比較的活気に満ちていた気がする。
おしゃれなカフェやブティック、雑貨屋さんなんかが多くあるのはこのエリアだった。

クロイツベルグは...結構ダークな印象が強い。クロイツベルクの東には、クラブ街があったり、アングラな感じがする。
後述するが、私が足を運んだ中で犬の糞が最も多いエリアがここだった。あれは本当に犬の糞だったのか...?割とホームレスぽい人も多かった。単に身なりが貧しいだけだったのかもしれないが...

先程落書きと言ったが、実をいうとあれはグラフィティと言って、立派にアートの1ジャンルとして扱われているものだ。落書きと侮ってはならない。

ベルリンはグラフィティの聖地である。知り合いのデザイナーと飲んだとき、彼はグラフィティについて延々と語っていた。が、これはクロイツベルグだけではなくて、市内のいたるところにある。元西ドイツだったエリアには少ないかもしれない。

歩く

街を歩いていると、石畳のあるきにくい歩道と、その横にきれいに整備されたあるきやすそうな道がある。
ついついそのキレイな道をあるきたくなるのだが、これは自転車用の道路である。車道と同じ扱いなので、歩行者が歩いてはいけない。
これを知らずに歩いて、よく自転車乗りに怒鳴られている人がいる。多分知らないで歩いている観光客なのだろう。かくいう私もその洗礼を受けた一人である。
自転車を止める人もいれば、通りすがりに絶叫する人もいる。大抵ドイツ語だから何言っているかわからない。結構殴りかからんばかりの勢いで老若男女問わずブチギレる。

ドイツ人は移動を中断されるのが嫌いなのかもしれない。
公共交通機関の駅では、改札がない。歩くことを制限されるのが嫌だからか。
そういえばアウトバーンみたいな高速道路もあったな。好きなだけ車を止まらずに走らせたいからなのか。
なんだかこの説はちょっとだけ信憑性を増したような気がする。

道路は全体的に坂が少ない。平坦な道が多い。割と歩きやすいのではないだろうか。そのせいかどうかは知らないが、犬を連れて歩いている人が多かった。

中型〜大型犬が多い印象がある。犬は吠えないし、リードがなくてもしっかり飼い主についていく。というか、リードを付けていない人がほとんどだった。他の犬がいても、全く動じない。ここはしつけがしっかりされているからなのだろうか。犬の性質なのだろうか。結構すごいと思った。

残念なのは犬の糞が非常に多いこと。エリアにもよるが、ひどいところだと5メートルに1個くらいの割合で落ちている。これは本当に多いので、うっかりするとすぐうんこを踏むハメになる。足元には要注意だ。

🐶こっち見んなワン?

街の中にはトラムが走っている。バスもある。地下鉄もあるから、割と離れた場所でも、移動に苦労した覚えがない。24時間運行しているから、深夜の飲み会で終電逃した...みたいなのがない。

ベルリンでよく言われるのが暮らしやすさなのだが、その一つが物価の安さだろう。家賃がかなり安いという話だった。

交通費もかなり安い...かもしれない。マンスリーチケットが80ユーロくらいで、ベルリン市内であれば公共交通機関乗り放題。家族がいれば、さらにお得。なんと子供二人と同伴者一名まで、そのチケットで乗れてしまうのである...

前述の通り改札がないから、キセルし放題な構造になっている。しかし巡回している役人がいて、見つかると高額な罰金を支払わないといけない。

問題なく移動できると言ったが、深夜は結構ガラが悪い。一人でいないほうがいいと思う。とか言いながら、私は深夜に何度か一人で利用している。身の危険を感じたことはないが、不安はあった。コペンハーゲンなんかではそういうことはなかったのだが、土地柄というのは差があるなと思った。

公園が多くあり、ランニングや散歩にぴったりな場所がたくさんある。街路樹が多く生えているエリアや、ちょっとした林の中にカフェやビアガーデンがあったり、結構緑の多い街だったという記憶がある。

👆クロイツベルグだったかどっかのカフェ。一緒に行った友人(イタリア人)は普通に平日だけど飲んでた。昼だけど。仕事中に飲むのかと聞いたら、逆に飲まないのかと驚いた顔をしていた。エスプレッソを飲めば問題解決らしい。

次回へ続く。次回はベルリンの食について。

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