【日々】あたらしいお正月|二〇二二年から、二〇二三年へ
二〇二二年十二月二十九日
街がだんだんと静かになってきている。列車の客もすこし減ってきたようだ。いつもは閑散としている時間帯でも飲食店街がかなりの賑わいをみせている。オフィスではそこここで、「よいお年を」が飛び交う……。
仕事を納めて会社を出ると、社会をはなれてひとりのはだかの人間となって帰るべき巣へ戻ってゆくような、解放感とも孤独感ともつかないようなきもちになってゆく。これから数日は、ゆっくりと時間の流れを味わいたい。宇宙のいろをした夜の空には、半分くらいのすがたを