見出し画像

第2-4.あやこ31歳、事務職


第2章相談相手はダレ?
第4話 銀行員に相談するとカモにされるは本当か

登場人物はこちら

ーーーーーー

ちゃこちゃんとくまさんのお金の研究所には、さまざまなお金に関する悩みを持った人々がやってくる。くまの出番はまだない。


あやこ(以下あ)「ちゃこさんはさっきから相談相手は、
銀行の友達っておっしゃってますが、それって本当にいいんですか?
銀行員に聞いたら、カモにされるとか、
自分たちの売りたいもの売りつけられるって話
雑誌とか本でよく見かけるようになりました。」

ち「最近そういった種類の本ありますよね~。
うーん。あたしはあの考え方すきじゃないです。」

あ「すきじゃない?
好きか嫌いかではなくて、本当かどうかを聞きたいんですが…。」

ち「それなら、本当ではないです。
そんな悪徳な人はあたしの働いていた環境にはいなかったです。」

あ「それならどうして、カモにされちゃうって感じで書かれるんですか?」

ち「”知識がないと、いいようにされちゃうよ~”って言うことを言いたいんだと思います。だから、”知識を持って自分で判断しましょうね!!”ってことを危機感MAXで表現したらあんな感じになっちゃったんだろうな~って。
じゃ~なんで危機感が必要かというと、
銀行業務が昔の銀行業務とは違ってきていることが一番の原因だ
と考えています。

ズレが生じているということは、埋めなきゃいけないんですけどね。
だから、”そっか気をつけなきゃいけないんだ”と感じることも大切ですよね。

あたしが感じていた認識のズレというのはこういうことです。」

ちゃこが考えるお客さんと銀行の認識のズレ
・個人のお客さんにとっては、銀行との接点が預金業務であり、
お客さんにとってリスクがほとんどなく、安心して預けられたこと
そして金利も高く、預金だけで増えた超ラクチン時代があった。
・それが、低金利時代、貸出困難時代に突入したことと、
金融ビックバンと言われる金融の一元化が起こり、
そのため銀行の経営が変わり、
個人の顧客に対しては金融サービスがメインサービスになってきた時代になったこと


ち「超ラクチン時代と、金融サービス時代への変化に
銀行とお客さんの間のギャップが埋まらないまま、
お客さんは”預金業務をしている銀行さん”を思っているのに、
働いている側は”増えるかもしれないし、減るかもしれないリスクを抱える商品を売る銀行さん”が、商品を話をするからややこしくなっているんじゃないのかなって思います。
その差をいかに埋めていくかが課題ですよね」


自分にとって有利なものを勧めるのは本当?

あ「あとよく雑誌で、
自分の会社にとって儲けがでる商品を勧めてくるって
読んだこともありますが、あれも本当?」

ち「たとえば、あやこさんは
銀行員は投資信託どっちの商品を勧めると思いますか?」

① 手数料が3%、内容は顧客の意向に合わない
② 手数料が1%、内容は顧客の意向に合う

あ「①ですか?」

ち「それ、めちゃめちゃ悪い人じゃないですか?笑!!

まーそのお客様の相場感がめっちゃ世の中の相場をズレすぎていたり、
損したりしそうな行動であれば、
① を勧めることもありますが、手数料だけみてるのではなく、
商品内容ですよね。」

銀行員の商品選択の意思決定
① 顧客のリスク許容度を知る
② 保有している商品を知る
③ 顧客の相場感を知る
④その他顧客の考えを知る
⑤自社で扱っている商品の中でオススメを探す
⑥ 販売手数料を計算する

ち「さも、⑥の販売手数料の計算ありきみたいな書かれ方をしているところもあるんですが、正直投信の販売手数料なんてそんなに変わらないから、
これ売って儲けたるで~!!みたいになりません。
それなら、買ってもらう金額増やすか、
違うお客さんを見つけるとか色んな方法がありますしね。」

あ「ふーん。想像と違っていて残念。」

ち「そうでしょ。時々変な人もいるので、そういう人に出会ったら相談するのやめておいたらいいんですよ。
それに、販売している側にある情報が聞けるときもあるので、
適度に付き合っておけばいいんですよ」

あ「販売側にある情報ってどんなんですか?」

ち「新商品の話とかですね。社債とか、期間限定ものとかね。
ネットにも載ってますが、いちいちチェックしないですよね。
そんな時に、販売側がいち早く情報を入れるのって、
仲良くしてくれてるお客さんだったりするんですよね」

あ「なるほどね~。まー自分で判断ができるようになれば、
つかず離れずで付き合うっていうのがいいのかな
。」

ち「そうですね。あまり敵視しないでもいいと思いますよ。
どうみても、人をだまそうとしている極悪人なんていません、笑。」

今日のポイント
銀行員に相談するとカモにされるは嘘。
自分の判断ポイントをもって適度につきあうのがオトク。


つづく。

予告:第2週5話は「恋愛相談と投資の相談は同じ」を
お送りします!!



サポート、はげみになります♡ インプットのための、書籍代やカフェ代にさせていただきまーす!