第1章-3.あやこ31歳、事務職
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ちゃこちゃんとくまさんのお金の研究所には、さまざまなお金に関する悩みを持った人々がやってくる。くまの出番はまだない。
あやこ(以下、あ)「なーんだ、簡単に資産運用ができるわけではないんですね~」
ちゃこ(以下、ち)「うーん、あやこさんが言う簡単って意味にもよりますよね。1000円からできるのが簡単なのか。銘柄選びが簡単なのか。パパって判断して増えるのが簡単なのか。」
あ「めんどくさいことがいやです。あと、忙しいからあれこれ考えるのもいやかな。すぐわすれちゃうし」
ち「期間が1年未満なら、あやこさんが考えている株とか投資信託のような資産運用は合わないです。短期間で利益がでることもありますが、オススメしません。
海外に行きたいという明確な目標があるのであれば、積立定期か、積立定期が物足りないなら旅行積立がいいですね。」
あ「百貨店積立みたいなやつですか?」
ち「そうです、そうです。あれの旅行バージョン。百貨店積立も、お目当ての百貨店にお金を積み立てて期限がくれば、利息がつきます。その利息が銀行の利息よりも高いんで、人気があるんです。
旅行積立は、旅行会社がやっているので、定期預金とはちょっと違うんですけど、簡単にいうと、旅行会社に積み立てをして、利息がつくっていう商品です。」
あ「旅行会社の積み立て!それは知りませんでした!!いいですね。」
ち「利息は、会社によっても違うんですが、1.75%を出している会社もあります。(2016年3月現在)。銀行の普通預金利息が、0.001%です。注意点は、積立てた旅行会社でしか使えないことと、会社が破たんしちゃうとお金がなくなっちゃうことです。」
あ「しばりがあるんだ。」
ち「そうです。しばりがあります。旅行に行くぞっていう明確な目標があれば旅行積み立てはオトクですね。」
あ「なるほどね~。」
ち「これも立派な資産運用ですよ。お金の居場所を考える」
あ「そっか、株とか投信とかだけが資産運用じゃないんですね。」
ち「そう!!だから、お金の居場所を考えるために、 ① どれくらいお金が貯めたいのか ②なんで貯まらないのか、を考えてることが有効やねん!!」
あたしの人生わからない。
あ「えっ。いきなり大阪弁?」
ち「えへ。実は大阪人やけど、スマートに見て欲しくて標準語話してました。すみません。」
あ「変な見栄ですね~」
ち「はい。ほな、遠慮なくいきますね。」
あ「あ…はい。」
ち「ライフイベントって聞いたことあります?」
あ「人生の出来事ですか?」
あ「そうです。」
あ「それ、おもっきり直訳しただけですね。へー。ライフイベントって資産運用に関係があるんですか?
そんなこと考えたことなかった。というか、考えれないです。」
ち「考えれない?」
あ「だってあたし、まだ結婚もしてないし、子供が何人できるかも、仕事続けるかもわかんないです」
ち「…」
あ「そりゃ~、結婚もしたいし、子供は欲しいけど、子供生まれて大変だったらとりあえず育休とって会社辞めるかもしれないし。先輩とか見てると、子供産んだあと、職場復帰している人もいるけど、正直大変そう。昇格も遅れる人もいるし。そこまでして会社で働く意味とかあるのかなって思います。ほら、今保育所問題もよく聞くし。正直自分がどこまでがんばれるかわかりません。未来が考えられないからお金のことも不安なんです。」
ち「そっか、ライフプランが考えられないから不安なんですね。よくわかります。
では、キャッシュフローって聞いたことありますか?」
あ「キャッシュ浮郎??」
ち「キャッシュフロー。わたしたちの生活全般のお金の全収入と全支出の収支と、その結果増減する金融資産残高のことです。」
あ「それが何か不安を解決してくれるんですか?」
ち「あたしたちの、不安を解決する助けになります。」
今日のポイント
・積立預金で物足りないなら、
百貨店積立・旅行積み立てがあるよ!!
つづく。
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