【読書メモ#004】[超訳]広岡浅子自伝 (広岡浅子著 KADOKAWA 2015)


「あさが来た」にはまっている。
毎日、8時から「あさが来た」を見て、
「あさイチ」でイノッチと有働さんのあさが来たの感想を聞いて
うなずくのが日課だ。

たまに12時45分からの放送を見ると、
放送が終了するとすぐに、国会中継か、NHKニュースになり、
あの時代にタイムスリップしていた余韻が奪われる感覚には、がっかりする。8時の「あさイチ」の余韻は本当にいい時間だな~と思うのだ。


あさの生き方に魅せられて、あさ関連の本を何冊か読んだ。
原作の土佐堀川もよかったけれど、
広岡浅子自身が語ったものを編集した
この[超訳]広岡浅子自伝の方が
よりリアルな広岡浅子を知れる。



それでは、本題。

幕末を武士ではなく、実業家として生き抜いた女性

この本を読んだら、バチンと、頬をたたかれた気分になる。
目が覚める。

浅子氏は、ドラマのような女子のやわらかさを持ち合わせた性格というよりも、厳しい性格であったようだ。


浅子と身近に接したことのある人は、
浅子を下のように表現していたという。

・好き嫌いがはっきりしている
・人を厳しく批判する
・剛情で世間や人を恐れず、時には癇癪となる。
・善悪正邪の意見を直言するため、言葉が心より過激になる。
・世に迎合ことができない言動動作は事なかれ主義の人々を脅かした
・自我心、負けじ魂、強大な意志力が事業を成功させた


めっちゃこわいやん。びっくりポンである。
絶対本人はびっくりポンとか言ってないやん、である。



日本女子大学の初めの卒業生にもこのような趣旨のことを言っている。

日本で女学校を作るのは本当に大変だった。
誹謗などが成瀬先生(設立者)に集まった。
女性の教育のために身を犠牲にされたことは忘れてはいけない。

あなた方は、卒業するにあたって、いかに立派な女子かということを
世間が見ている。だから、大いなる忍耐と注意をもって、この学校の目的を果たさなければならない。あなた方が失敗したら、この学校だけでなく、日本の今後の女子教育にまで影響する。言葉を換えれば、日本が興るかは、あなた方の双肩にかかっている。

だけど、大きなことをしようなんて考えなくてよろしい。
どんな道であっても、その境遇に従い、満足してあらかじめ養成していた犠牲的精神をもって、自分を捨てて忠実にものごとにあたることだ。


なるほど~。
その時代の人たちは、並々ならぬ覚悟をもって学問をしていたのですね。
そして、自分を捨てて忠実にものごとにあたる。
これって、四の五の言わずに努力しようってことなのかなー。
与えられた境遇の中で、
大いに力を発揮するように努めようということなのかしら。

「女子だから、ゆるゆるふわふわ生きたいんです~」とか言っているあたしは、
バチンと、頬をたたかれた気分になる一冊である。

がんばるぞ~。

おわり。

サポート、はげみになります♡ インプットのための、書籍代やカフェ代にさせていただきまーす!