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仕上げ磨き、しないでください!?

「最後に“仕上げ磨き”してあげたのは
 いつですか?」

こどもの歯医者に付き添い、
そう聞かれたときとっさに思ったのは

・やっぱり磨けてなかったか
・ちゃんと磨いてあげてってことだよな
・もう大きくなってきたけど、
 やはり仕上げ磨きはまだ必要なのか

ということでした。

まさか、
こう言われるとは思ってもみませんでした。

「歯医者に来る前には
 “仕上げ磨き”はしないでください」
「問題の本質がぼやけますので」

聞けばほとんどの家庭が
定期検診の直前に“最後の仕上げ磨き”を
してくるとのこと。
でもそれだと検診の時の染め出し(歯が磨けているか専用の液体で汚れが見えるようにすること)で、

こども本人が
自分がどれだけ磨けているのか
または磨けていないのか
直視できない

ということでした。

先回りして問題を回避するスキル

歯磨きも仕上げ磨きも
そして
歯医者の直前の駄目押しの仕上げ磨きも
すべて
こどもの問題を先回りして回避する
そういう行動なんだと思わされました。

それは
本質的な問題の解決にならない
どころか
かえって
こどもが自分でその問題を見る機会を奪う

ことなんだと、歯医者で思いしらされました。

たかが歯医者でおおげさな、
と思われるかもしれません。

しかし
どこかでこどもの世話の引き算をすること
こどもの問題を解決しすぎないこと

これは最近のテーマでした。

「前もって問題を回避する」スキルは
長年、学校生活、会社員生活で
ものすごーく強化されてきたものです。

子育てとは
そんな長年かけてきて培ってきたスキルを
手放さなくてはならないのだな、と。

見守る、ということ

歯磨きはさせなきゃならないもの、
そう思ってけっこう苦戦してきました。

もちろん衛生上の必要性は
伝えていかなければならないし
伝えていきたい。

ただ目の前のこどもも大きくなっている。

いつまでも
磨いてあげなきゃ
教えてあげなきゃ
先回りして回避してあげなきゃ
は誰のためなんだ、と
歯医者さんに教えてもらいました。


子育ての引き算

見守るということ

これまで強化されてきたスキルをおいて、
こどもを信じていく新たなフェーズを
楽しみたいと思います。


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