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アイコンバッジで交流を促す!イベントで実施した効果抜群なコミュニティ施策とは?

皆さんこんにちは、サイボウズ ファンコミュニティ推進部の松井です。

今回は昨年末に行った「アイコンバッジ配布企画」について紹介をしたいと思います。

これはイベントでコミュニティの交流を促すために行った施策です。これまでに150名の方にご参加いただき、非常に好評をいただいております。

それだけでなく、実際に交流促進には大きな効果があり、またコミュニティの活動増加に繋がる施策であることも分かりました。

一体どのような施策だったのか、こちらの記事で紹介をさせていただきます。


Cybozu Daysとは

サイボウズでは毎年「Cybozu Days」という大型イベントを、幕張メッセで開催しています。

これはサイボウズの全てが詰まった総合イベントで、私達の製品はもちろん、パートナー企業様や関連情報のブース・セッションが沢山用意されています。

年に一度のお祭りイベントなので、製品のユーザー様も全国から足を運んでくださいます。2023年は6,000名を超える方にご来場いただき、大盛況のうちに終えることができました。

その様子はレポートとしても公開されているので、初めて知った方はぜひご覧ください。

私達の製品の中でも、特にkintoneはコミュニティが活発な製品です。そこでは様々な形でコミュニティ活動が行われています。

その中には、普段オンラインでは話していても、実はリアルで会ったことがない、という方達も沢山いらっしゃいます。そんな彼らにとって、Cybozu Daysは「あの人と遂に会える!」という大きなチャンスです。

つまり、コミュニティにとってのCybozu Daysは、年に一度のオフ会イベントとも言えます。

Cybozu Daysの様子
引用:https://event.cybozu.co.jp/-/cd2023report/

しかし、ここで大きな問題があります。それは、彼らがお互いに顔を知らないことも多い、ということです。

顔が分からなければ、すれ違っても気づくことはできません。とは言え、改まって会う約束をするのも、ハードルがあるものです。

私達コミュニティ担当としてはぜひ、Daysで交流を深めて欲しい…。そんな思いから生まれたのが「アイコンバッジ配布企画」でした。

アイコンバッジ配布企画とは?

これはコミュニティのアイコン画像のバッジをお渡しする企画です。

オンラインだけの繋がりの場合、顔よりもお互いのアイコンの方が気付きやすいもの。そこで、サイボウズ運営のコミュニティとX(旧Twitter)を対象に、応募した方のアイコンバッジを作成してお渡ししました。

「バッジの作成」は文字通りバッジを作ります。専用のバッジメーカーを用意して、お一人ずつ作成をしていきました。

手間はかかるのですが、バッジの画像が一人ずつ違うため外注が難しいです。また、現地でも作成できるメリットがあり、自分たちで作成をすることにしました。

バッジのサイズは敢えての大きめです。その方が、遠くからでも気付いてもらえるからですね。

交流促進の効果

では実際にこの企画はどうだったのか。結論としては、交流促進に大きな効果がありました。

まず、この企画は2022年から始めて、昨年で2回目の実施です。この2年間で約150名の方が、アイコンバッジを受け取ってくださいました。

昨年実施したアンケートでは、バッジが交流促進に役立ったことが分かります。なんと、回答者の85%がバッジが「交流のきっかけになった」と答えてくれたのです。

バッジがどのように交流のきっかけになったのでしょうか。

アンケートのコメントからは「自分を認識してもらう」「相手を認識する」「話のきっかけになる」の大きく3種類が見えてきました。

実際にアンケートでいただいたコメントをご紹介します。

1.自分を認識してもらう
・バッジのおかげで複数の方からお声かけいただけた
・歩いていても話しかけられることがありました
・大きくて目立つので、声をかけられたり、かけたりと非常に活躍しました
・名刺交換の際に缶バッチを見せると。。あぁ!と分かっていただけた

2.相手を認識する
・アイコンでその方がわかるシーンが3回くらいありました。
・SNS等で「交流がある人だ」とわかるのでとてもいい企画
・初オフラインで顔とアイコンの一致しない方しかおらず、とても良い企画でした

3.話のきっかけになる
・認知度は低くても「SNSしてます」という話のきっかけになった
・初めて会う方も「アイコンしってる!」と話のきっかけになる

特に嬉しかったのは、オンラインで交流がなかった方同士でも、バッジが話のきっかけになっていたことです。

バッジを付けていると、それだけで「コミュニティに参加している=同じ仲間」という証になります。それが話しかけるハードルを下げていたことは、自分としても大きな気づきでした。

受け渡しも交流の機会に

また、バッジの受け渡しも交流の機会となりました。

バッジはCybozu Daysの会場内の特設スペースにてお渡しをしていました。

ただし、受け渡しは常設ではなく、敢えて1日2回の時間に絞りました。これは人を集めて、受け渡す時も交流が生むためでした。

受け渡し用のスペース
(準備時間のためちょっと汚いですが…😅)

その甲斐もあり、昨年のアンケート回答者の全員が「受け渡しの時が交流のきっかけになった」と回答してくれました。

うまく受け渡しの時が、人の交流を作る機会にできたのだと思います。

ただ、アンケートでは逆に受け渡しの時間を増やして欲しいという要望もいただきました。イベント中はセッションにブース巡りと忙しいため、なかなか決まった時間に来づらいというものでした。

時間を増やすと参加者も分散するため、とても悩ましい点です。次回の改善に活かしていきたいと思います。

コミュニティの発信増加にも効果アリ

バッジが参加者同士の交流を促すことは伝わったのではないかと思います。では、具体的にそれがどのような効果に繋がったのでしょうか。

分析の結果、バッジ施策の参加者はコミュニティでの活動が増えやすい傾向が見えてきました。例えばkintoneコミュニティ掲示板「キンコミ」を分析すると、2022年にバッジを受け取った方は平均的に活動量が増える傾向にありました。

特に活動量の増加多かった参加者を見てみると、Cybozu Daysをきっかけに活動量が増えていることが伺えます。

こちらは、バッジ施策の参加前後で、最も活動量の増加が多かった5名のグラフです。活動量の推移を示したものですが、Dさん以外はCybozu Daysをきっかけに更に活動が増えていることが伺えます。

バッジ施策参加前後で、活動量増加が最も多かった5名の活動量推移

他にも、バッジ施策の参加者はnoteでの発信が増加傾向にあることが分かりました。

元々kintoneのコミュニティ界隈では、noteで自身のノウハウを発信する文化があります。バッジ施策の参加者は、この文化に新しく参加する、または更に発信する量が増えた人が多かったのです。

もちろん、これらが全てバッジによる効果とは言いません。しかし、Cybozu Daysでより多くの交流が得られることは、その後の活動に大きな影響を与えたと思います。

その交流のきっかけを作れたバッジが、これらに効果を与えていたことは間違いないと思います。

最後に

以上が、コミュニティの交流促進に抜群な効果のあった、アイコンバッジ施策のご紹介でした。

バッジのアイデア自体は、元々コミュニティで自作していた方がおり、そこからお借りしたものです。彼らは今ではバッジからアクリルスタンドへ進化しており、そのアイデア力にはいつも驚かされます。この場を借りて、その素晴らしい発想力に感謝申し上げます。

これからも、コミュニティの力をお借りしながら、この素晴らしいコミュニティが良い形で継続できるよう、メーカーの立場から活動続けていきたいと思います。

サイボウズでは、このようなユーザー同士が支えあう仕組みを一緒に創ってくれる方を募集しております。ご興味がある方は、ぜひ以下の採用サイトをご覧ください。