お迎え

最近、夢の中で亡くなった友人に会うことが増えた。
過去に何度も夢の中で会っているが、回数を重ねるごとに何故か友人が不機嫌になっているのが気がかりだった。

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彼女とは小学校からの友達で、中学校の時には親友になっていた。
高校の頃に白血病で入院した。
その頃、私は不登校だった。
私は朝礼をサボり、彼女と電話をする日々が当たり前になっていた。
夜電話した時には、花火が上がっていて、来年の夏祭りは一緒に行きたいねと話していたのをよく覚えている。
しかし、17歳の秋に、病状が悪化して亡くなった。
彼女が17歳の誕生日を迎えてすぐのことだった。
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1番印象に残っている夢
亡くなって1年後に、「一緒に行く?」と聞かれたことだった。
その時期は受験を控えていたため、咄嗟に「まだ行けない」と断った。
すると、直ぐに目が覚めた。
それから暫くは出てこなかったものの、時間を置いてまた会う頻度が増えた。

つい最近の夢では、私は天国に行った。
とても綺麗な緑色の森を見た。
その中に池があり、神社が立っていた。
左奥の建物の木の階段を登ると、夏祭りの遊びのようなヨーヨー釣りがあった。
その夏祭りの遊びをするために、私は手帳の様なものに名前を書いた。
ヨーヨー釣りの景品を引き換えに、友人に会えた。

そういえば、天国に行ったのは1回だけじゃない。
さっきの神社の前にも、1度だけ訪れている。
その時は雲の上の学校だった。
その学校には小学校低学年くらいの子供が何人もいた。
小児科のような雰囲気だった。
彼女が生前、入院していたのは小児科だった。
その中に友人はいた。

天国が雲の上から神社になったのは、成人の年齢を迎えたからだと思う。
今年で21歳になった。

友人に夢の中で会った時は必ずハグをして大泣きしていた。
それが、だんだんと不機嫌になり、仲良くできなくなっている。悲しい。

そして、数日前に私は車の助手席に乗っていた。
私の乗っているタイヤ部分で猫を轢いてしまった。
運転はしていなかったが、直前に見た、動いていた手足や感触が衝撃的で脳裏に焼き付いている。
悲しさ、申し訳なさ、何も出来なかった後悔で、道路の方に振り返って大泣きしてしまった。

それから毎日のように夢に猫が出てくる。
しかめっ面の猫は何匹もいた。
「なべ」というグレーの猫は左耳が聞こえていなかった。
その猫を守ろうと必死になったが、消えてしまった。

起きてからずっと左肩と首が痛い。

右の後ろ側には友人が迎えに来ている気がする。


私は精神的な事件から高校で不登校になり、そのまま大学生になった。
さすがに大学生で不登校はまずいと思い、在学途中から頑張る理由を作った。
それが「2年後に死ぬ」だった。
2年後に死ぬから、と言い張って、2022年を迎えた。
本当に私を迎えにきているのかもしれないと思った。

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