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“らしさ”が何か、ローランド・カークから感じ取る

自分らしい文って何だろう。

この一文さえも、
自分らしい文とは何だろう。とも言い換えられるし、細かい言い回しなんて無限にあって、そんな選択の連続で僕の毎日の文は作られている。

まだ僕は考えながら文を書いているし、何かを意識する時には常に何かっぽくなってしまう。坂口恭平さんの本を読んだ時はどうしても坂口さんっぽい文体になったりする。

自分らしい文って何だろう。

書いていけばそのうち見えてくると思っていたけど、書けば書くほどにますますわからなくなってきた。らしさって何やねん。
穴を掘り続けたのはいいけど、穴が深くなって、どんどん太陽の光が届かなくなるような、そんな感じ。

・・・

昨日ラジオでローランドカークの特集をやっていた。ローランドカークは随分前にceroの楽曲で名前が出てきたので調べてCDを買って聴いたりしていた。JAZZと言うにはかなり前衛的だし、挑戦的。自由度がとても高くて好きだった。

紹介、解説していたのは大友良英さんで、熱が入っていてとても良い。確かに大友さん好きそうだなーと思いながら自転車を漕ぎながらしばらく聴いていた。

話の中でカークのプレイスタイルについて触れていた。沢山の管楽器を演奏するカークも、初期は〇〇っぽい(名前を忘れたけど、有名なプレイヤー)とか言われてたけど、彼は音楽をどんどん吸収して進化していったと。ブラックミュージックから、オペラからなんでも取り込んで、最終的に何でもありのローランドカークのスタイルを確立していったと。

話を戻すと、坂口恭平さんも本で模倣について話していて、一つだけだったら模倣はパクりだけど、模倣が三つになったらそれは経済になると。これは坂口さんも、ローランドカークも一緒なんだなと。書きながらちょっと光が差してきましたよ。

自分らしい文って何か。

その答えは内にあるものだけやなくて、まだ見ぬ新しい書き方に触れた時に見えるのかもしれないです。

坂口恭平×〇〇×〇〇

僕はまだ自分の文を構成するうちの三分の一しか知らなくて、まだそれは経済ではなく模倣、パクりだと。これからどんな言葉に出会って、自分らしい文が生まれていくのか楽しみだ。

今日も一日ありがとうございました!

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