日中、そして観光を超えた交流の橋渡しとなる場所を作った話
話を聞いたオーナー
日本宿屋168(大阪府豊中市)
今回circleの滞在拠点として連携いただける豊中市の施設は、どんな経緯で開業されたものなのか教えてください。
私は大学で中国語学科を卒業していて、中国へ留学もしており、中国の方と結婚をしました。中国語通訳案内士、日本語教師、日中友好交流活動企画の運営や訪日観光客誘客のサポートなどに以前から取り組んでいたんです。特にアジア、中華圏からの観光客との接点作りが多かったですね。その中で、ただの観光ではなくより踏み込んだ内容を作っていく必要があるなと思うようになりました。例えば、交流を通じた文化体験、ローカルなエリアの散策、ローカルな食事…みたいなことです。
色んな活動を通して、お客さまと地域住民との交流の橋渡し、きっかけ作りなどをしてきたのですが、体験を通してお互いに文化・習慣の違いを認識し合うこと、単なる観光客とホストという関係から、お互いの育ちや考え方、感じ方を理解し尊重することができる…もっとそういう交流ができるような施設が作れないかなと考えて、自分の出身でもある豊中市に施設を企画しました。
そのようなご経緯だったんですね。どのような方がいらっしゃるんですか?
交流をメインに、色んな国から来た人、国内から来た観光客含め交流をできるようにしています。運営するうえでも、利用者同士の交流のお手伝いやイベントを企画するなど、コミュニティづくりに出来る限り努めています。
利用者の中には、交流やイベント等を通して、新しい生き方や人生の目標を見つける方もいますね。
豊中市自体は特に観光地ではないですが、京都に観光に行く方が滞在拠点として使ったり、大阪市内に行く予定の方やビジネスで利用される方がいたり、受験で利用する方がいたり。色んな方がいろんな形で利用できるような場所になっていると思います。近くに地元商店街などでイベントがある関係で、出演者が控室として使ったり、ということもあるんですよ。
ここに行けば色んな方と出会えそうで、何だか面白そうですね。
コロナ以降は特に、色んな場の使い方をしてもらっています。
子育て応援としての活動や、小中高生の合宿や、大学のサークル・部活の合宿でも使ってもらうこともあります。イベントルームでセミナーをしてもらったり、最近はヨガのイベントもあったり。
それこそ、移住の練習として活用している利用者さんもいますね。
年末年始にお客さまと一緒に年越しそばを食べたり、日本酒体験をしていただいたりして、皆で交流したこともありました。節分には豆まきや巻きずしづくりをしたことで、日本文化を体験していただくこともできました。
先ほどお話ししたように、豊中市は観光地ではないですけど地域のイベントが多く、文化芸術センターでも色々イベントがあったりするので、音楽や芸術が好きな方は面白いかもしれません。
ここ168でも色んなイベントの開催を受け入れておりますので、circleユーザーの方も滞在の際にはぜひ企画してみてください!