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白檀の実力

北側の二部屋の壁に、後付けらしき給気扇がそれぞれ付いている、と思って引越し時によく見たら、排気扇だった。
現行法の24時間換気に対応したものだろうが、普通は給気口とセットで設けるもの。
空気が入ってこなければ、出てってもくれないのだから、、。
なのに我家には給気口がない。
まあ浴室や洗面所の換気扇を止めていれば、そこが事実上給気口の役割になるのかもしれんが。(たぶん防火ダンパーなんか付いてないだろうし)
でも、普通は経路が逆だ。
湿度が高いところから空気を抜くのが健全な経路だと思う。
なんでないのだろう?と思っていたけど、あちこちに隙間があるから結果オーライなのだろうか?
(リビングにある給気口だと思っていたものも、使おうと思ったらガス暖房用のダクト孔だった。使えん、、。使わん!)

サッシュやドアなどがルーズな納まりゆえに、
よく言えば、通気性がある、呼吸する家。
悪く言えば、虫の侵入を防げない、防虫性に乏しい家。
古き良き、おおらかな時代の建物、と言えなくもない?
でも虫は嫌いなのです。

で、あらゆる手を尽くした。
掃き出し窓の前に、粉末状の防虫剤で小さな土手をつくり、
玄関ドアの前に、スプレー式の防虫剤を噴霧し、
ドア下端の隙間をパッキンで埋め、
全換気扇のカバーに、フィルターを貼り、
網戸とガラス障子の間にモヘアを増設。
そしてさらにもうひとつ。
白檀の線香。

元々我家では、商売繁盛のお札に、少し良い白檀の線香をお供えしていたのだが、これが実は効いているのでないかと思うことが何度もあった。
ググってみると、その辺の解説らしきも散見された。
ある日、網戸の外にカナブンが留まっていたので、中からパチンと網戸を弾いてみると、微動だにしない。
で、試しにだいぶ下の方から線香を燻らせてみたら、瞬時にカナブンがボトンと落ちた。(死んではいない)
これはもう間違いないと思って、その日から毎日、数本の線香を焚いています。
どの対策が功を奏しているのか定かではないが、以来ほとんど屋内では見なくなったし、仮にいたとしても小さな虫が、文字通り虫の息か、死んでいることがほとんど。
夏のこの時期、どうやら欠かせない行事になったらしい。

そもそも僕は冬のほうが好きなのだ。
早く寒くならないかなぁ。

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