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たんぽぽは摘んでもいいの?

公園に咲いているたんぽぽは、毎年花を咲かせる多年草です。
生命力が強く根が残っていれば茎を刈られてもまた伸びて
きます。
シロツメグサ・はるじおん・ひめじおんも同じく多年草です。

春になると、地下に残った根っこから芽が出て花が咲きます。
そして地上に出ている花や葉や茎が枯れ、冬になると地下に残った
根っこだけで越冬し、春になるとまた、地下に残った根から
芽が出て花が咲くのです。

保育園で遊びに行く近くの公園では
明らかに自然に生えてきた雑草が辺りを埋め尽くしています。

その証拠に、公園管理の大掛かりな整備が入るときに
それらの雑草は(子ども達にとっては宝物は)
大型草刈機で「ウィ〜ン、ウィ〜ン」とけたたましい音を立てながら
一つ残らず刈り込んでいくのです。

刈り込まれてしまう前のこの時期は、黄色や白、赤むらさき、ピンク、黄緑などなどの色とりどりの世界がわたし達を楽しませてくれます。

たんぽぽの黄色は、おままごとに使って彩りを添えたり
シロツメグサは、純白の王冠やネックレスを作ってもらって遊ぶのが
嬉しい思い出。
はるじおんはや紫ツメグサを摘んでは、その場にぞんざいにして捨ててしまうのではなく
かならず「ありがとう」の気持ちをこめてお部屋に飾ります。
上手に水換えをすると1週間ほど長持し、わたし達の目と心を楽しませてくれるのです。
 
神様が創ってくださった植物に触れて育つ時に、感謝の気持ちを忘れずに‥。

それとは逆に「庭先で植えている花壇や鉢の花や公園で管理して植えている草花や木は、大切にお世話しているものだから勝手に摘んだり、
取ったりしたら絶対にダメです。大事に育てている人がいて
取られたら悲しいですからね。」
「今とってしまったら明日には枯れてしまうかもしれない草花も
大事に眺めていたら、いつまでもわたし達を楽しませてくれます。」と
子ども達には丁寧に説明して、きちんと区別して教えています。

大きなクラスのお友達には、
一年草や多年草などの『植物のくらし』も伝えています。

ちょっと難しくて「はてな?」と今はなるかと思いますが
大きくなった時に「なるほど!」と思い出してくれたらと思っています。

保育園では、実際に子ども達がお花をひと鉢づつお世話します。
草花に親しみ、大切育てていくことで優しい心を育みたいと
願っております。
 
 
最後になりますが、
 
自然に優しい摘み方は、根っこを残すこと
多年草は春になると地下に残っていた根っこから芽を出して立ち上がるのです。
また、自然に咲いている草花を摘むことに抵抗感を感じることもありますが、、、
根っこを残すように摘むことと、咲いている花を全部摘まないように注意することが大切なのかと思います。

また、一年草や庭先の花や公園で管理して植えている草花や木は
絶対に摘まないことを約束します。

そして、多年草でも摘んだお花は「ありがとう」の気持ちをこめてお部屋に飾ります。

わたし達を楽しませたいと思って神様が創ってくださったこの自然に
感謝することを忘れないことが、
優しく丁寧に扱うことにつながるのではと思っております。

わたし達が『だいじ』にされているように、
全てのことを『だいじ』に思う心が育まれていくようにと願いつつ‥。

ここまで、わたしの保育する思いを書きましたが、、、
 
みなさま、それぞれの願いや思いがあると思いますので
みなさまの思いを大切に尊重したいと思っております。

今日は以上です。
子ども達と考えるきっかけになれたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。


たんぽぽ
平山和子文・絵/ 北村四郎監修 出版社:福音館書店
身近なたんぽぽの不思議を見事に描き出す

 
たんぽぽを知っていますか? 冬の間、葉を低くして地面にひろげていた
たんぽぽは、暖かくなると新しい葉を出して立ち上がります。
根を掘ってみると、その長さに驚きます。
花をよく見ると小さな花の集まりです。この花のひとつずつに実ができて綿毛になります。身近な植物の生態のふしぎさ、そのたくましさを、
長年にわたる観察と写生をもとに見事に描きます。
実物大に描かれた根や1つずつの小さな花は圧巻です。

 
読んであげるなら 4才から
自分で読むなら 小学低学年から

カテゴリー:かがく絵本・図鑑
ページ:24ページ
サイズ:26×24cm

平山和子文・絵/ 北村四郎監修
出版社:福音館書店






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