向こうとこちら
日曜日の微睡み
ベッドの間にま
1週間の終わりとはじまり。
メールを開く指使い。
仕事の案件、すぐに返事を書かなくちゃ。
左の手ひら、前髪をかき上げ
使い慣れた相棒を打ち鳴らす。
「でも、直接話せたら…」
携帯を鳴らす。
すぐには出ない。
やっぱりメールで返そうか…
「はい」
彼の声は金属音のように響いていた。
しどろもどろになるわたし
電話の向こうで鳴く仔犬
「あっ、」
受話器の向こうの向こうの向こうから
柔らかくあたたかな声が聞こえてくる。
神様…わたしはひとりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
タイトルのイラストは
安比奈ユキ様のイラストを使わせていただきました。
安比奈ユキ様 ありがとうございました。
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