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空は青…かけ引きのいらない世界

小さくうずくまり、誰かさんの温もりをまっている。

いつからなんだろう、こんなに自信をなくしてしまったのは
ただ時間ばかりが過ぎて行く。わたしはぼんやりと、外の景色を眺めている。

家猫は、何を考えているの?
わたしは無邪気な子どものように、大きな胸に抱かれていたい。

あなたの腕が、そっとわたしを包んでくれる。
何のかけ引きもいらない世界…。

気の利いたおしゃべりも、良い子でいる必要もないなら
疲れた心を委ねるだけでいい。ただそれだけで大丈夫。

もう誰かのために頑張らなくてもいいよ、
あの時のわたしに伝えたい。
誰のため? 家族のためって、
ガムシャラに頑張ってきたわたし。
もういい加減、その荷物を下ろしたらいい。
空は青く、ほら、澄み切っているのだから。


自転車で向かう不安定な空模様
それでも生きると走って行った。
雨はいよいよ強く横殴りになり、
わたしの全てを奪っていく。

服も、髪も、ペダルも、靴も、わたしに纏わり付いた重い足枷。

止まって、進んで、止まって、進んでの繰り返し。
震えながら、震えながら、涙がとまらなかった。
小さい子猫は息をするのも精一杯。

いつから、こんなに自信をなくしてしまったの?
ただ、時間だけが過ぎて行けと祈っていたの。

もう、子どものように素直に甘えたい。

捨てられるかもと泣く子猫。
愛されていることを信じていいよ。

わたしの手をとって導いてくれるあなたがいる。だから、

うつろう季節を感じていいよ。
空の青、木々の緑をこの瞳に受け留めて…。







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感謝の気持ちでいっぱいです。





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