東京パフォーマンスドール「RAISE YOUR HANDS」

先日行われたオンラインライブの本編ラストでも歌われた。ボーナストラックを除いたアルバム曲としての最後を飾る曲としてだけでなく、本編ラスト、アンコール曲のラストなどで重用され、ライブの最後を締める曲としては必要不可欠になっている。

正直、TPDを好きになりだした頃はかっこいい曲に惹かれていたので、雰囲気が随分と違うこの曲はあまり受け付けなかった。というか、収録のアルバム「WE ARE TPD」でも最後の曲ということもあり、通しで聴いていても途中でやめてしまうなど聴く回数が少なかったかと思う。しかし、しばらくしてライブにも行きはじめるようになり、この曲を終わり際に聴く機会が増えていった。それにつれ、この曲が持つ意味や価値を感じはじめ、今では好きな曲となった。

歌詞を見ると、「サヨナラ」「名残惜しく」とわりかし直接的な「最後」を思わせる言葉が並んでいる。
これらの言葉が、フィナーレを思わせるメロディにのっかると、楽しみがもうすぐ終わってしまうような、しんみりとした気持ちになってくる。決して悲しいメロディではないのだが、ラスサビで上ずるメロディもそれを強調してくる。
個人的には、いつもライブでこの曲が流れると頭の中で勝手にエンドロールが流れてくる。ステージに立ったメンバーをみながら、その下半分を白い文字が通り過ぎていく。そんなイメージである。それを想像しながら、もうそろそろ終わりか、楽しかったな、と今日のライブを思い返す。

大切な曲であると思うのだが、意外にも公式動画は上がっていない。TPDの場合、ライブで定番のカップリング曲やアルバム収録曲はライブ映像として上がっていることが多いのだが、「RAISE YOUR HANDS」に関しては無い。
3年以上前のアルバム曲を今更映像としてアップはしないとは思うが、「隠れた」というより「隠された」名曲感じのこの曲、いつか手軽に見ることができるようになったらうれしいのだが。

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