望郷

点滅する24時

私は私とお散歩デート

すっからかんになった町で

1文字1文字綴る

仕事帰りにインスタライブをするラウンジ嬢

伊達眼鏡ごしに霞む数少ない街灯

夜が明けるまで家には帰らない、帰れない

死にたくならない夏なんて嫌い

夏は声も忘れた会えない誰かを思って

それでもその誰かのいない幸せを確かに見出して

どうしようもなくギラギラ焦燥感に駆られて

幸せすぎて今日死にたくなるものなのに

生ぬるい夜風がカラカラ、カラカラ、照葉樹の葉を騒がせる

君の座ってた看板下で私は朝を待つ。

4時58分

君に届くな。

ユラユラ生きてたい

ユラユライキってたい

カラオケは自慰

もう二度と交わらないのならそれが運命

「運命」の人ではないけれど

何度も私と一緒に運命ヤってくれる人達がいた

生きていればいつか会えると信じて生きるしかない

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