別れの季節は死にたくなる

瞼をなぞる手のひらでラメの星空

会えなくなるなら春なんて死んじまえ

延命のオニオンスープは誤差の範疇

私の好きなバンドの君の曲を君が知っていたその事実だけで生きていく

髪を染めたのも新しい町に行くのも君じゃなくて私

見てるのも別れたくないのも君じゃなくて私

感傷的な別れにアンコールを求めてしまった。なんともダサい。

思いを吐露するどころか裾を掴むことさえできなかった

名前も知らないあの日の曲が霧中を漂う

ごめんね

人は『声』から忘れていくらしい

ありふれた選択肢上にある今日に『運命』のレッテルを貼った

知らない町、知らない人、知らない道、知らない町、町、まち。

夜を抜けた先のまた知らない町の明かりが
綺麗な輪郭を彩った

知らない人、知らない人、人、ひと。

のらりくらりと車輪を回した


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