清原達郎 わが投資術、講談社 2024.3.1

日経に出ていた小さな広告に気づき買ってみました。まったく未知の分野でまことに興味深く読みました。ベイズ確率、企業の盛衰、失敗譚、成功譚など興味深く、経済学者の本では知りえない実際の経済・投資活動がよくわかります。現在、銀行預貯金から、投資に回してもらおうとの国の動きが活発です。個人資産を増やすことを考えている方々が多くおられることも想像できます。一方で、詐欺的行為もますます横行してきましょう。その際に、道義的観点を忘れないで何が起こっているのか、どうすべきか、大局的に押さえていたいものです。アダム・スミスも「国富論」のまえに「道徳感情論」を書いていて、市場の前提としての道義を述べています。
この本を、証券用語を調べながら読んでみて少しばかり経済・投資情報の整理ができました。EBITDA(Earnings before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization、利払い前・税引き前・減価償却前利益)、ネットキャッシュ(企業の手元流動性(現金・預金+有価証券)から有利子負債を差し引いた金額)、ネットキャッシュ倍率(時価総額をネットキャッシュで割った倍率)、ROE(Return On Equity、自己資本利益率)、PER(Price Earnings Ratio、株価収益率)、PBR(Price Book-value Ratio、株価純資産倍率)、REIT(Real Estate Investment Trust、不動産投資信託)、NAV(Net Asset Value、投資信託の純資産総額)、ワラント(新株予約権証券)、IR(Investor Relations、投資家向け広報)、アービトラージ(Arbitrage、裁定取引)、IPO(Initial Public Offering、新規株式公開)、BS(バランスシート、貸借対照表)、ペアトレード。などなど。
出会った英語の表現、
counterintuitive 直観に反した、the last man standing 最後の砦、

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