安定を捨てて、ニートになった。
新卒から勤めてきてかれこれ6年、ついに退職した。
安定していて、親も安心させられ、きょうだいには尊敬される職だった。
何かをするための退職じゃない。
婚約をきっかけに引っ越す為の退職。
小さな田舎町から少しだけ都会に出てきて友だちはいない。
もちろん知り合いもいない。
隣の住人さんと挨拶したくても出会わないので挨拶もできない日々。
都会といいつつも山があって雨が降るとスポーツ少年団の合宿で行った山と同じ匂いがするここは割と気に入っているが、孤独はいつか心を蝕んでくると少し心配している。
「すぐ友だちできるでしょ」「なんか大丈夫そう」なんて言われがちなのだが、それについてはもっと言ってほしいと思っている。どんどん言ってくれ、友だちたち。
思い込みは大きな力になると信じてるタイプだし、風邪かもと思うと熱が出るタイプだから。自己肯定感があがれば、海外の映画のようにエレベーターで出会った素敵な靴を履いてる人に「ステキね、どこの靴?」なんて話しかけたくなるくらいには陽気になれる。
元職場では、陽気をペチャンコにされたりシュレッダーにかけられるようなことは何度もあったが、おもしろくて優しい先輩たちに出会えたことで何とかやってこれた。とはいえ、命を預かる責任ある仕事というプレッシャーで潰れそうだったのも事実だ。
そこからの解放は心に風を吹かせてくれた。
今はとりあえず部屋を整理する日々だが、もっと意味のあるものにしたい。
もちろん、ぐうたらするのも体を休めることを目的としていれば十分に意味のあることなのでそれもしっかりしていきたい。
この言い方は少し苦手だがアラサーと呼ばれる年齢になった私でも何も迷うことなく、進化していきたい。
いい歳して、恥ずかしい、こんな見た目で、こんな自分で、と考えてしまうことを減らして自分を目一杯大事に可愛がってあげたい。
今はまず「やりたい」を消化する。
その一つがこれ!
本が好き、絵本が好き、小説が好き、漫画が好き
もちろん自分で文を書くことも好きなので、読めて書ける場所を調べてnoteを見つけた。
自信がつくか、逆に自信を失ってまた陽気をシュレッダーにかけることになるのはわからないけど、クッションに埋もれながらでも書けるのだからやってみる。
これがわたしのいま始めたこと。
楽しいと思いながらも、彼に汚される部屋を見るたびに、心が痒くなり、かと言って伝えるために思い描く言葉はチクチク言葉ばかりで自分の語彙力について総会を開きたくなるわたしの日常。
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