第60思 自閉症児の新入学

娘も中学生になりました。引き続き支援学級です。

学校によっても違うようなのですが、娘の中学では通常学級に混じって授業を受けるか、自分で選択できるようです。
(小学校時は英国算理社は基本的にプリント学習。体育や音楽などは通級でした)

小学校では最初から最後までの授業45分間、きちんと通級で授業を受けられたことが1回もなかった。
教室に入らず廊下に座っていたり、途中で抜け出して空き教室に隠れていたり。
運動会の練習も、学習発表会の練習も、卒業式の練習も参加できず、見学してるだけだった。

なので、中学はどうなるかな。
環境変わったらちゃんと通常学級で授業受けられるかな、と心配で。
本人の意向(と言うか、旦那に説得される形)で、国数以外は通常級で受けることにしました。

考査テストも、支援級だけの特別テスト(もちろん普通の考査に比べて大分簡単な内容)を受けるのですが、通常の生徒と同じ考査を受けさせてもらえるよう相談したら、職員会議にかけてみるとのことでした。

中学に入ってしばらく経ち。
”学校楽しい””きちんと通常学級の授業出られてる”と本人が言っていたので安心していたのですが。

ある日学校からTEL。学校の名前がスマホに表示されるとドキッとします。
(小学校でもあれこれの奇行で、よく電話かかってきてたので)

聞けば、授業でカルタをやっていたそうなんです。
そして負けたら悔しくて、学校外に飛び出したと。

若い男の先生から、年配の女性の先生数人に追いかけてもらったとか。
そしたら、今度は鬼ごっこ感覚で楽しくなっちゃって、一度学校に連れ戻されたのに、再度脱走。大捕り物だったらしいです。

あああ。

しかも体育の授業は行くものの、本持って行って読みながら見学してるとか。

あああ。

通常級の授業なのを忘れてて支援級で過ごしてたとか。

あああもう。

案の定、それを知った旦那は怒り心頭。
”何で授業出ないんだ””何で逃げるんだ””なんでちゃんとやらないんだ”

脱走したのは確かによくないけど、授業に出ないのは、出ないんじゃなくて出られないから仕方ない。

障害のせいにするのもどうかと思いますが、”普通”の子ではなく、”自閉症”の子なのだから。
無理させたらそれこそ不登校になるんじゃないかな。

旦那には言ってませんが、先生からのTELで、娘を通常級で授業を受けさせていいものか、先生方で検討中だとか。

娘の未来の為とか、今の娘の気持ちとか、色々案じてしまいます。

毎日連絡帳を見ることとか、電話が来るんじゃないかとか、相変わらず怯えている母です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?