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穏やかな一日
今日は、久しぶりにデイサービスのアルバイトへ行ってきた。午前中は入浴介助、午後は掃除をして、趣味活動のサポート、そして最後は居残り組の利用者さんとクロスワード。
穏やかな1日だった。誰も急がないというより、みんなゆっくり。
80代後半~90代の方たちと話したり遊んだりした日。
90代の利用者さんと話していて、「わたし、85歳くらいまで生きたいな。」って言ったら、「そのくらいがいいねぇ。」と。
長く生きると辛いのは周りの人がどんどんいなくなっていくことだと言っていた。特に息子が先に亡くなったことは随分と堪えたと。
やせ細っていたけど、デイサービスに来はじめて元気を取り戻したらしい。人に会って話すことで活気が湧いてきたんだって。内側から湧いてくるエネルギーがあると、自然と元気になる。人間のしくみって面白い。
その人にとっては、人と話したりして交流することがエネルギーが湧いてくることだったんだなぁ。
88歳の利用者さんからは、戦時中に北朝鮮内の北から南へ脱走したときの話を聞いた。わたしにとってはドラマや映画の中の話。
「それは、怖かったやろう。」と言うと、「うん。怖かったよね。でも子どもだったからよかった。」と。
全く違う全く別の時代や世界を生きた人と、ほんの数時間でも刻が重なっていることを不思議に感じた。
午後、趣味活動の時間にトランプをしているグループがあった。ケラケラと笑いながら盛り上がっている姿をみて、羨ましさのようなものが込み上げてきた。その瞬間のわたしは、自分を退屈させていたから。
居残り組の2人の利用者さんには、クロスワードなどのワークシートが準備されていた。見守りをしながら、わたしもワークをやってみる。
簡単だけど、普段使わない脳を使っている感覚があって、体操でもしているようだった。
ここで子どものようなわたしが登場して、楽しんでいた。だけど、今のわたしの楽しむには、相手の楽しむも含まれている。ヒントを出しながら、本人が答えを出せるようサポートするのだが、これが難しくてもどかしかった。
この難しくてもどかしいところにチャレンジすることが自分を楽しませることの1つだと知る機会になった。
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