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雨の日は竹を踏む。

なんとなく安定しない天気が続く今日この頃。

いよいよ梅雨入りも間近な様子。

となるとそれは、私にとって気持ちも身体もスッキリしない日が多くなるという事だ。あーあ。

「気象病」とまではいかないけれど、気圧の低下や湿度の上昇に私の身体は弱い。悪天候の日の、あのダルダルは如何ともしがたい。おまけに只今50代。ホルモンバランスが大きく変化する年代である。その変化に対応するだけでも身体は大変だというのに。

先日も起きた時から(あー駄目だなこりゃ)と思う日があった。案の定、空は灰色のぶ厚い雲に覆われポツポツと雨が降っていた。

手足は浮腫んでパンパン。そして首から肩、背中にかけてはガチガチに凝り固まっている。うまく頭が回らず、気が付いたらボーっとしてしまっている。まるで脳まで浮腫んでいるみたいだ。

こんな日はもう一度ベットに戻って頭から布団を被り、ひたすら寝ていたい。

しかし、そういうわけにはいかない。仕事だってあるし家の事もしなければ。

仕方なくノロノロと動き始める。が、どうにもこうにも身体が重い。まるで「子泣き爺」をおぶっている様だ。

無理やり気合いを入れて、習慣にしているユル筋トレをしてみる。キツかったら途中でやめてもいい、という気持ちでやる。そうしたら、身体のあちこちがほぐれて少し楽になった。

でもまだ「子泣き爺」は、私の背中から離れない。一度張りついたら結構しつこいのだ。

うぅ、こんな時はあれだ、「竹踏み」だ。

私は押入れから昔ながらの健康グッズ「竹踏み」を出して来て足元に置いた。そしておもむろに上からギュッギュッと踏み始める。

ひーっ、イテてて……

痛い、すごく痛い。さらに足元が不安定だから倒れないようにバランスをとるのも大変だ。それでも我慢して続ける。

たまに片方の足を固定して、反対の足だけしっかりと踏んでいく。つま先から土踏まず、そして踵。満遍なく踏んだら、今度は逆に踵からつま先に戻る。それを足を変えながら交互に行う。そうすると、左右で痛みの感覚が違うのに気付く。

足裏には内臓や器官につながるツボがあるというから、痛い側の内臓が疲れているのかも知れない。ちなみに私は右の方が痛みが強い。

5分から10分くらい踏み続けていると、だんだん足全体が暖かくなってくる。そして、こころなしか首、肩、背中が軽くなっている気がする。どうやら「子泣き爺」はいなくなったらしい。

竹踏みのあとは白湯を飲んで、ほっと一息つく。

うん、なんとか整った。

仕事、頑張れそうだ。

そう言えばウチにある「竹踏み」っていつ買ったんだっけ?もう記憶に無いほど昔だ。表面に貼られている「健康は足から!!」って書かれているラベルもボロボロ。たしか値段もたいして高いものじゃなかったのに、こんなに使える健康グッズってすごい。

押入れの定位置で、いつでも出番を待ってくれている頼れる味方。

今年の梅雨もどうかよろしく。

こうやって私は、雨の日には竹を踏んで体調を整えている。

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