見出し画像

自己流手羽元チキンカレー

カレーが食べたかった訳ではないが、気づくとカレーを作る流れに身を置いているというか。

なぜ作ろうと思ったのか、その起点は思い起こしても明らかなものはないが、やはりそれらしきものは多数ある。

例えばそれは、カレー味のカップ麺にお湯を入れた直後に用事ができて食べ損ねた体験だったりするか。あるいは、別の日にYouTubeでみた見た角煮を作る動画が発端かもしれない。

ともあれカレーを作ると決めたので、材料を確保して早速作成にかかった。

材料

〈具材〉
鶏もも肉 1枚
鶏手羽元 8本(500g強だった)
玉ねぎ 中 2つ
ニンニク 1-2かけ

〈スパイス類〉
カレーパウダー 大さじ2
コリアンダー 大さじ1
クミンシード 小さじ1
ブラウンマスタードシード 小さじ1
ガラムマサラ(SB)小さじ1 (※)
グローブ 小さじ1
唐辛子系のスパイス (好みに合わせる)

〈その他〉
水 500ml(鶏の煮込みに使用)
サラダ油(炒める時に使用)
塩 (調味に使用)

※ ガラムマサラをなぜ使うか。それは、カレーパウダーに含まれるターメリックのせいで、パウダー単品でカレーを作ると少し苦味が出る(と思っている)から。
ターメリック抜きのカレー粉、くらいの感覚でつかっています。

手順①

●玉ねぎを炒める
玉ねぎをみじん切りにして炒める。
今回は時間短縮を願ってレンジで散々チン(計7分くらい)してから、サラダ油を引いたフライパンで炒めた。
玉ねぎを炒める目的は色々だ。コクとか甘味とか苦味とか。
炒めるときに、水分が全部飛んだくらいのタイミングで色づきが急に変わってくるのがしばしば観察される。それを考えると、とっとと水分を飛ばす手段としての電子レンジはアリなのだろう、と考えている。
またこれも水を出す目的で、塩を炒める際に加えている。有効かどうかは現時点で不明。

玉ねぎに塩コショーを入れて炒めた
水が出やすくなるのでは?(想像)
控えめの炒めで終わった。
長く時間かけなくても、美味しけりゃいい。
そう思ってるので、この味でいくことに(適当です)


手順②

●鶏肉を圧力鍋で煮込む
鶏肉をお湯を張った圧力鍋に入れる。鍋の種類にもよると思うけど、ある程度水を入れないとダメだったと思うので、浸るくらいの水を。
今回はレシピ化するために500mlと決めうちしたが、後から考えると400mlくらいがベストかもしれない。500mlだと、僕の好みより若干シャバい(とはいえ全然うまいが)。

20-30分程度を目安にする。
おたまで肉がほぐれて、かき混ぜるうちに手羽元の骨から肉と軟骨が剥がれるくらいが良い。とはいえ、柔らかさは完全に好みです(※)。

加熱が終わったら、手羽元の肉が自動的に骨から剥がれるくらいになっていることを確認する。その後、骨は全て取り除く。


※ 肉の形が残ってる方がいい人は、そもそもこの料理は向いてない。鶏肉の形を残すことは、僕の哲学に反するため、その時点で、“僕による自己流カレー”に反する食べ物になってしまう…!

手羽元
の骨
(剥がれきらなかった軟骨は骨を捨てる時に食べよう)
(マキシマムをちょっと振りかけるととても美味しい)


③スパイスの準備

●スパイスを炒めてゆく。
ちゃんと作るなら乾煎りという話があったが、たぶん普通に油で軽く炒めても悪くないんじゃないかというのが持論。
そもそもそれを比べるには、自作カレーの作成回数が絶対的に不足している。

スパイスに関して、ホールスパイス(クミンシードとブラウンマスタードシード)は炒める前に砕いておくのがよいだろう。
(カリッとして口の中にクミンがブワァッ…と広がるのが快感の人は砕かなくていいです)

まずはフライパンに油をしいて、ニンニクのみじん切りを炒める。弱火でじっくりすると多分よくて、数分かける気持ちでよさげ。
強火でやると数秒でカリカリニンニクが出来上がるけど、あれはどうなんだろう。どっちがいいかわかりません。

これもまた、水分が飛んでから跳ね方がかわる。
色もついてくるので、ある程度(適当)でやめる。

ニンニクに火が通ったら、火を止めて一息ついてから、次はスパイスを入れてゆく。

順番はよくわからないので、とりあえずホールスパイス類を入れて加熱をある程度してから、パウダー系を入れている。
(入れる順番なんてものは、なんとなくであり、根拠もなく、そうしなかった場合の味もわからないので、差がわかる人いたら僕に教えてほしい)

炒める時に明らかに油が足りない感じになる。
フライパンの寿命を縮めないためにも、ここはちゃんと油を入れて、ある程度の粘性、液体よりの性質を持たせたまま炒めたい。スパイス泥団子状態で炒めるのは、多分だがフライパンを痛める。

見るからに油が不足している。
乾煎りしたい訳ではないので、ここでも油は足している


④合わせる

●スパイス、玉ねぎ、鶏肉、煮汁を合わせる。
スパイスを炒めたら、玉ねぎをそこに戻す。全部を合わせることでカレールー(注;小麦粉がないのに?)とする。

なんとも言えない

そこに今度は圧力鍋の中の「肉だけ」を入れてゆく。これは一応味を染み込ませる目的。
短時間で、肉の繊維というか、繊維と化した肉に味を染ませるには、濃くて薄まってない状態のもの(=ルー)に合わせるのが良い。
最終的に煮汁で薄めるとはいえ、まずは具材たる鶏肉をルーに合わせるのがベスト。
この段階で、完全に感覚になるのだが、を振るとよい。理由は上に同じく、塩味を具材に染み込ませるため。

鶏肉を入れた状態
混ぜた。加圧後の鶏肉のなんと柔らかいことよ。


その後に、煮汁を加えながら適当な粘性というか濃さになるまで調節する。並行して、味の最終チェックの段階になる。入れるべきは塩と唐辛子。味、いや塩味そのものをきめて、辛さを決める。
好みでクローブ(僕はこのスパイスが好き)を足す。好みというが、すなわち僕の好みである。

すこし緩めになった。冷えると鶏の煮汁のゼラチン的なものによる作用か、『にこごり』のように固まってくる


⑤完成

●これにて完成である。
あとはコメに合わせて好きに食べれば良い。
米を炊く時に、塩とバターとターメリックを入れて炊くと、非常に美味しいターメリックライスになる。カレーとの相性も(おそらく塩とバターの作用で)最高である。

(あるいは、過剰に鶏の煮汁を用意して、それと塩、バター、ターメリックでコメを炊くと、信じられないほど美味しい食べ物になる。もう少しの塩をかけるだけで、もはやカレーが不要なほどに美味しいが、一応カレー用ということで。)

親戚が昔やっていたらしい洋食屋から貰ったらしい皿。
おしゃれではないが、何故か好きなので使っている。


⑥感想

味は美味しかった。
コメにこだわれば、あるいはインドやネパール風の付け合わせをまた別で用意すれば、もっと美味しくて楽しいかもね。普通に食べる分にはこれで全くもって良い。

●反省として
・生姜入れ忘れた。多分だが、味の差は有りverと無しverを隣に並べて比べないと多分僕にはわからない
・煮汁を入れすぎたかもしれない。もしかすると、好みの濃さとしたら400mlで多分ちょうどよかった。
・塩。蔑ろにしがちだが味の決め手は塩なんだろうし、塩こそ計量するべきなんだろう。
毎回、毎回、絶対に忘れてしまうけれども。今後もしつこく反省を重ねてゆく。


おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?