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「姥捨て山」


姥捨て山は、あくまで伝説として
語り継がれていますが、現実の問題です。

私自身、去年春から母の面倒を見てくれる
施設に母を預けています。
月に1回は会いに、
様子を見に行っていますが、
実際は痴呆が始まっている
母親の望む事
「生まれ故郷に行って
自分の父母の墓参りをしたい」
と言っていることは
現実的に無理で、
叶えてあげられません。
とても切なく
悲しいことですが、
これが2023年
現在の現状なのです。

戦国時代や江戸時代に
「枝折り型」や
「難題型」と言われた姥捨て
枝折型は、姥を捨てに行く息子の
帰りを心配して姥が枝を折って行く
事を指し
難題型は、城主から
手がかかるようになった
老人は山に捨てるように
お達しがあったことを
指しています。

実際に私も
3年介護をしてみて
江戸時代に
お結びと竹筒に
わずかな水を置いて
父母を捨てに
行かなければ
ならなかったのは
切なく悲しい
現実なのだなと
切実に思います。

戦国時代や江戸時代と
比べれば今の老人は、
3食昼寝付きで介護して
もらえるのだから
幸せだと思います。

本当は、
私が介護するのが
良いのでしょうけれど
それでは、生活が
立ちいきません。

実際に私の母も
年を経て自分の出来る事は、
確実にひとつづつ
減っているのですから
切なく悲しい現実です。