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北アルプス 槍ヶ岳から穂高縦走


登山・写真紀行 3

 少し昔になりますが、昭和56年8月14日お盆の休日に、長野県松本市中の湯温泉バス停留所でマイクロバス上高地行きに乗せてもらう。上高地は当時バスターミナルも売店があっても今より小規模な様相で、登山客は早朝6時頃でもちらほら見えていました。河童橋から明神橋、徳沢園、横尾山荘と梓川沿いに広い道を進んでようやく登山道らしくなってきた。少し傾斜の石ころの道左側に梓川の上流の音を聞きながら槍沢ロッジに着く、午前9時30分。ここで泊まることにする。登山客も10人程の大学のパーティと私のような個人も何人かいるようだ。ここのロッジにはお湯があって大助かり、夕食5時10分、食事に缶ビール2本、朝は弁当にする。夜8時20分、暑いため寝苦しい。朝4時30分まだ真っ暗、なんとか槍の肩に到着。槍の頂上着8時40分。全体的に晴れ、眺望は言うことなし。登山者は私一人だった気がする。憧れの槍頂上から奥穂を狙って何枚も撮る。
 無事下山して槍から大喰岳、中岳、南岳までは高低差も少なく、ペンキ印を頼りに割と楽な山行きだ。南岳到着12時、昼食。ここから北穂高小屋まではものすごい岩峰大キレット、長谷川ピークの名称にふさわしい岩登りの連続だ。登山者は私他誰もいない。注意しながら手探りで無事北穂山荘に到着、3時5分。ここで泊まることにする。3Fのベッドで明日の天気が気にかかる。
 8月17日朝5時出発。北穂頂上からご来光を拝むことが出来た、大満足。写真も数枚シャッター音響かせ、一路奥穂を目指して縦走。下界の涸沢キャンプ場は大賑わいだ。午前7時30分奥穂高岳到着。ここから槍の写真何枚も撮る。ジャンダルム西穂方面の写真も撮る。奥穂を後にして吊尾根を過ぎ、岳沢ヒュッテ着10時35分。今回は泊まらず上高地に下山、バスターミナルへ。このコースはその後又縦走したことがありますが、その時思ったことは3回目は無理だと思ったのです。特に南岳から北穂までの間、危険というより怖いと感じたのです。60歳代に近かったのでそう思ったのかもしれませんがそんな事もありました。
 その時の槍から奥穂の写真、奥穂からの槍の写真2枚は玄関に掲示しています。

                    柳田 武男 83歳


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