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20年前の子供と現在の子供のなりたい職業の違いから見る職業観の変化

 現在は、公務員やスポーツ選手などの職業に加え、「ひよこ鑑定士」と呼ばれるひよこの性別を見分ける仕事や「レンタルなんもしない人」といった変わった職業も増えている。
そんな中現在の子供達はどんな職業に就きたいと感じているのだろうか。時代の変化によってなりたい職業の傾向が変わるのだろうか。20年前と現在を比べて調べてみた。

男の子のなりたい職業の
過去と現在

このランキングを見ると、2003年ではスポーツ選手になりたい子供が全体の約三割と他の職業よりもダントツとなっている。一方で、2023年の上位三つの職業の割合を見てみると、飛び抜けて数値が高い職業がないことがわかる。こうした2003年と2023年の間の違いが現れたのは、職業や仕事についての知識の変化があるのではないかと思う。

学校などで将来の夢について書く作文が出されたり、職場体験といったいわゆるキャリア教育が進められていることで、様々な業種への理解が広がり一つの職業が飛び抜けて割合が高くなることがなかったのだろう。

女の子のなりたい職業の
過去と現在

女の子のランキングでは、2023年の二位に「芸能人・歌手・モデル」といった業種がランクインされていることが2003年との大きな違いだと思った。なぜ2003年に比べて2023年では「芸能人・歌手・モデル」が人気になったのか。それは、スマートフォンの普及による広告やメディアの影響が大きいのではないかと感じる。ちょうど2007年にiPhoneの発売があり、このランキングでは2013年以降「芸能人・歌手・モデル」が上位に上がっていることからこのことが言えるのではないだろうか。
また、職業の内訳は20年前と現在であまり変わりはないが、2003年にあった「主婦・主夫」という職業(?)が2023年のランキングでは入っていないのが、現在の経済状況による両親の共働きから職業を持つことが当たり前になっている子供が多いのか、はたまた単純に魅力が薄いという問題なのかは謎が残った。

そして、これら二つのランキングからどちらにも「YouTuber」という業種が台頭していることがわかり、特に男の子の結果には顕著に表れていた。これは、コロナ禍の影響によるものだろう。コロナ禍で、インターネットやリモートは社会に深く根付いた。そうした中で学生の自習勉強の手助けや自粛期間中の暇つぶしなど、子どもにも定着しランキングに名の上がる職業になったのだと思った。

今回調べてみて、思ったより職業の順位に違いはあるが、業種自体に違いはほとんどなかった。ただし、今回のデータは年齢層の低い子供のものなので、もう少し年齢層が上がってくると変化が見られるのかなと思う。また、2023年の女の子のなりたい職業ランキングに「漫画家」や「デザイナー」といった職業がランクインしていないことに個人的に驚いた。しかし、自分も振り返ると小学生の頃になりたかった職業は「ケーキ屋」であり、コンビニやスーパーで簡単にケーキやパンが買える時代の今どうして「ケーキ屋・パン屋」の人気が高いのか疑問に思った

【出典】https://s.resemom.jp/article/2023/04/05/71662.html←こちらよりランキングを引用させていただきました。


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