(特別編)フォニックスとサイトワードについて。
■ フォニックス(Phonics)
・フォニックスとは・・・
英語の発音と文字の関係性をルール化したものです。
といってもよくわからないと思うので、例をあげてみます。
これはなんとよみますか?
「Ⅽ」
今日はあえてカタカナで表現します。
「シー」ですよね。
では、これは?
「cut」
「切る」という意味の「カット」。
なぜ、「シーユゥティ」ではなく、「カット」なのでしょう。
答え。
フォニックス読みでは、「Ⅽ」はシーではなく「クッ」になります。
同じく、「U」はユーでもウでもなく「ア」。
「T」はティーではなく「トゥ」。
結果、「C+U」で「カッ」という音になり、Tが小さく控えめにつくのです。
では、「cute」はどうでしょう?「cut」に「e」がつくだけで、
読み方は「キュート」に変化します。
これも最後に e を加えることで、e自体は発音されないけれど、前の母音字(この場合u)の読み方が変わる、というフォニックスのルールがちゃんとあります。
どうでしょう?
このフォニックスルール、100以上あるらしいんですよ。
しかも、そのルールには例外もあります。
いまから
理解して子どもに教えよう!って気には…なかなかなりませんよね。
でも
フォニックスなんて知らないけど英語は読める!という方は多いと思います。なぜでしょう。
それは、発音記号が読めるからです。
単語帳にのってますよね。
たとえば、apple[ˈæpl]。
cutは[kˈʌt]。
[æ]は「ア」と「エ」の中間みたいな音だよ、なんて習ったと思います。
けれども子どもは発音記号なんてわかりません。そのかわりにフォニックスを習得させて自力読みを促すのです。とはいえ、それを一般のママが教えるとなると、これはキツイ💦。
でも大丈夫👌。
難しく考えなくても、フォニックスソングや子供向けのワークをやっていくうちに基本ルールは身についていきます。
ここで無料で利用できるものをいくつかいくつか紹介します。
・フォニックスソング
こちらは幼児向けのものになりますが、視聴回数はなんど、8.9億回。
・フォニックスカード
無料でダウンロードして印刷ができます。
フォニックスになれながら、語彙も増やすことができそうですよね。
このサイトにはほかにもたくさん、フォニックスに特化したワークシートなどがありますのでぜひ、活用してみてください。
「ay」に特化したものや
サイレントレター、つまり読まない文字のものなど、種類も豊富です。
・無料アプリKhan Academy Kids
アルファベットから、アファベットのもつフォニックスの音で読めるCVCワード(子音・母音・子音で構成される単語)などをアプリをつかって学べます。「Letters」から利用できます。小さい子はこうしたものからのほうが「お勉強」っぽくならなくてよいかもしれません。
・アニメでフォニックス
我が家では、Leap Frog Letter Factoryというアニメのdvdで基本的なフォニックスにふれさせていましたが…今はもうDVDの時代ではありませんよね😅。
そのかわり、youtubeにとてもよい動画がたくさんあります。必ずしも見せなくてはいけない、といったものではありませんが、「どうせアニメを見せるならなにかためになりそうなものがいいな」というときの候補として、簡単なストリー仕立てでフォニックスを教えてくれる動画をひとつ、紹介します。
画像にリンク先を貼っています。
■ サイトワード(Sight Words)
・サイトワードとは
見ただけで瞬時に読めるようになることが推奨されている単語。フォニックスの規則外のものが多い。頻出語なので、あえて勉強しなくても多くは自然と身についてしまう。
例 the,to,and,they,his,said….
どうでしょう?
たとえば「my」をみて、「どうやって読むんだっけ」と考えてしまう人はさすがにいないと思います。敢えてカタカナで書いてみると「マイ」ですよね。
ではみなさんは、なぜ「my」を読めるのですか?
おそらく、「いつの間にか読めるようになってた」「よく使われているしなあ」ではないでしょうか。
そうしたワードが「サイトワード」です。
わが家の場合は、この本を繰り返し読みました。
アマゾンで購入できます。
無料のサイトからこうした、「サイトワード100」といったリストをダウンロードすることもできます。(画像をクリックからのサイトへ)
・サイトワード100リスト
・サイトワードのフラッシュカード
フラッシュカードもあります。
こちらは、1シートあたり1ワードになっているので、印刷する際は気を付けてください。そのまま印刷すると102枚になってしまいます。50%に縮小して1シートあたり6枚の設定で印刷すると表紙をふくめ17枚におさまります。
サイトには、家のどこかにこのフラッシュカードを数枚かくして、子どもに発見させ、発見できたワードをリストから消す、といった遊び方なども紹介されています。もちろん、カードに書かれたワードを読んでもらいましょう。◯枚みつけられたらシールをあげる、シールが5枚集まったらちょっとしたギフトかゲットできる、といった遊びにしたらたのしそうですね。
※ページ内にある以下の部分をクリックすると
プリント可能なカードがでてきます。
・ミニブック
無料で印刷可能なミニブックを公開しているサイトを紹介します。
こちらは、「a」からアルファベット順にサイトワードの本が探せます。
ためしに、リストの一番上にある「Outside」をクリックしてみましょう。
Sight Wordの「a」が使われているお話のようです。
下のような画面に飛びます。
左が白黒印刷、右がカラー印刷です。白黒はお子様が色塗りできますし、インク代も節約できます。様々な言語の本がありますが、もちろん、「English
」の「Outside」を選択してください。
下にあるようなお話がでてきます。印刷可能です。
それぞれの文で「a」が使われていますね。
「I」と「see」にも対応しているようです。
サイトワードの本はこうした
非常にシンプルな文章を使ったショートストーリ―的なものばかりです。はじめに紹介したアマゾンで購入できる有料のものも、おなじように一冊はとても短い内容です。
子どもの自力読みのスタートとしても非常に適しているのがわかりますよね。
ガッチガチに学ぶ、というわけではありませんが、フォニックス+サイトワードをこうした子ども向けのリソースを活用しながらある程度身につけていくだけで、自力読みへのハードルはかなり下がります。我が家の場合は、こんな感じの「自力読み」スタートでした。
以上、今回の記事でフォニックスとサイトワードに対するハードルが少し下がるなど、気負いなく、バイリンガル育児に取り入れられるきっかけになれば幸いです。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
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