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映画【ザリガニの鳴くところ】

裕福な青年チェイスの死体、裁かれる湿地に一人暮らす少女。少女カイアの悲惨な生い立ちを振り返りながら裁判はすすむ。
事故なのか、殺人事件なのか、カイアが犯人なのか?カイアのかつての恋人テイトとの思い出も絡めながらの法廷劇、かと思いきや。

前宣伝では、事件を解明する”法廷劇”のジャンルだと思っていた。だけど違う。
全然違う。
法廷劇の形を取っているだけで、これはカイアのサバイバルの物語。

無罪を勝ち取った後、かつての恋人テイトとめでたく結ばれ、二人の老後まで描かれてはいるものの、二人の恋愛物語でもない。
全然違う。
その証拠に二人の結ばれ後のストーリーは、老後まで極めてあっさりとすすむ。

この映画、カイアという
まず母親に捨てられ、次に兄弟姉妹に捨てられ、父親に捨てられ、恋人にも捨てられ、
世間に捨てられ蔑まれ続けた一人の少女が、
必死に生き抜いた闘いの物語。

終盤、ひょっとしたら真相は、、、
と頭をよぎった事実。
また、劇中カマキリのメスがオスを捕食する話題でのカイアの一言。
”生き抜くための知恵です”と。

この映画、どうか最後のエンドロールまで観てテイラー・スウィフトの歌を聴いて欲しい。
彼女が原作に惚れ込んで、志願して楽曲を提供した♪Carolinaの歌詞にこの映画の全てが詰まっています。

♪秘めた真実
    誰も私を見ようとしなかった
    私は拳を使う




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