心洗われる散歩と九兵衛のカツ丼を堪能し、腹が擦れた
午前10時 三宮駅に着く。
山散歩には遅過ぎ、食べに行くには早過ぎる。
お腹を減らすために、ひとまず歩く。
おすすめは生田神社
縁結び以外にも様々な神様が居られますので、
願い事に応じて参られると良いと思います。
生田の森は、入った瞬間に空気が変わります。生田の森で、東屋に入り腰掛けてると、
「ここを見て清少納言が枕草子に書いた」とか「この辺りで源平合戦があった」とか
考えると、ちょっとジーンときたりします。
生田神社で気づいたら11時。
そろそろ早めに昼ごはん。
阪急三宮の高架下のEKIZOはお店がいっぱいで
見ていて楽しい。スタバは良く来店します。
でも、私のお昼はもう決めている。それは…
11時10分開店のところ、現在時刻11時20分
10席のみのカウンターが既に7人埋まってる。
券売機にお金を入れ、800円のカツ丼を選ぶ。
ちょっと発券が危うい券売機。
発券まで20秒。発券途中で一瞬止まる。
「おっさんのイビキが一瞬途絶えた時」に似た不安を感じるが、動き出してホッと胸を撫で下ろす。出てきた食券を持って店に入る。
この店は、カウンターと壁との間が、人ひとりの厚み分しかない。そのため、自分の席までカニ歩きで向かう。大きい荷物がある時は来店を断念したほうがいい。
席に着き食券を渡したら「並か大盛か特盛か」を聞かれる。私は「並」
無駄のない店内。出来上がった目の前のカツ丼に集中する。
最初の一口
つゆが掛かったトンカツは噛むと、
「ザク」と「ふわ」が同時に来て、
「ふわ」から、少し甘めのつゆが口に広がる。
衣の内の柔らかい肉は、しつこくないので、
衣と一緒に咀嚼すると丁度良い。
二口目
カツを箸で少々脇に寄せて、
ツユが軽く染みたご飯の上に、フワッとした卵を乗せ、口に運ぶ。
咀嚼すると、タマネギのシャキシャキ甘み、ご飯のモチモチ甘み、卵のフワフワが合わさり、
喉を通るまでずっと美味しい。
三口目以降
あとは夢中です。トンカツを一口食べて、間髪入れずに卵とご飯を口に入れて咀嚼。
どんどん食べ進めますが、最後の一口に備えて、カツを一つ残しておきます。
最後の一口
最後のカツで、残ったご飯粒を寄せ集め、ご飯と一緒にカツを頬張ります。
食べ終わった後に、水を一口飲みながら満員の店を見渡すと、みんなも黙々と丼をかっ込んでいます。只々、ここの丼を食べたくて来店して、脇目も降らず完食したらサッと引き上げていく空気が好きです。ごちそうさまでした。
「ごちそうさまでした」と声を掛けて、来た時と同じようにカニ歩きで入り口へ向かう。
席のお客さんの背中に、私の腹が擦れる。
すみません、ごめんなさい、すみません。
もう少し痩せます。
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