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3回読み直した本

私事ですが週末に四国へ旅行に行ってきました。

旅行といえばどの本を持って行こうか。まるで小学生の遠足みたいな気持ちになれる数少ない機会の一つでもあります。

今回私が選んだのは名作中の名作、村上春樹氏の

「ノルウェーの森」です。

私が本を読むきっかけになった大きな意味を持つ本でもあります。

人間の皮膚の下を描くような生々しさ、それでいて触れるか触れないかソワソワするような感覚。小説でしか得られない感覚は多くありますがそれの典型で最たるものだと思います。

今回に限ってはストーリーも省いていいという独断のもとストーリー紹介は行いません。笑

生と死の両極を覗かせる登場人物に翻弄される主人公。どこまでいっても生の側としての目線から抜け出せない。抜け出したい希望があるのかも自認できないような不確定さは村上春樹氏の本骨頂でしょう。

決して読むのが億劫になるような重さはないです。むしろ主要人物たちの生き様、生きることへの意志がページをめくる手を止めてくれません。

生々しいシーンには好みが分かれるかもしれません。しかしあれはこの小説においてなくてはならない機械を動かすためのパーツのような役割を果たしていると私は思います。

生と死が1番接近する瞬間、お互いを認識するための唯一の方法とも言えるかもしれません。

また、ノルウェーの森に限らず村上春樹氏の本には魅力的な音楽が多数登場します。

それらを聞きながら読書に没頭するのもおすすめです!



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