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詩 鳥籠

『 鳥籠 』

鳥かごはからのまま
其処に置かれ
鳴くこともなく 
冷めてしまった

喪失の哀しみは
とおい日を囀ずり
わたしの指に泊まり
わたしを離れる

住み慣れた籠を残し
自由な空へはばたき
もう、鳴くこともない

─ 林 花埜 ─

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