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つぶやき俳句

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俳諧の面白味に挑戦しょうと思い詠んでみました。
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2024年3月の記事一覧

令和六年三月二十八日

ある女が、道に迷い雀のお宿にたどり着きました。寒いさむい春のことです。

  『 春のお宿 』 林 花埜

 

令和 6 / 3 / 24

─ 春色の萌黄のお湯のすきとおり ─

        花埜

令和 6 / 3 / 23 彼岸明け

─ 雨粒のちひさな滲み彼岸明け ─

      花埜

 春なのにどうしてこんなに寒いの~。
雪も降っていました。
 そんな中でも職場のホンコンカボックは、小さな芽を出しました。

─ 芽ぐむもの日にいだかれて光り満つ─

       花埜

 オキザリスの花が午後には、眠そうに閉じられていました。

─ 花びらの閉じられ春に午睡かな ─  

       花埜

今日は、春分。
 墓所の烏は、強風で鳴くことも出来ません。嘴に団子を咥えて飛んでゆく烏もいました。

─ 烏にも祝日ありき春彼岸 ─ 花埜

令和六年三月二十九日

     『 春のお宿 』
 
 雀のお宿に来てから三日が過ぎました。そろそろ、旅に出なければなりません…。其処で、一句。チュン♪

  問いかけのリフレインに花の雨

     ─ 林 花埜 ─