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つぶやき短歌

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詩のような和歌のような独特な世界観を表現しました。
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令和六年六月三日 《つぶやき短歌》

 最近、鼻穴に鼻くそが溜まるのです。コロナからインフルエンザになり、それ以来、鼻穴がムズムズします。気が付くとつい鼻の穴に指を突っ込んでいる下品な私です。

鼻穴に指差し入れて鼻こびを引き出し惚けめをんなの顔す

     ─ 林 花埜 ─

令和六年四月二十六日 《つぶやき短歌》
 
 明日から連休に入ります。職場の鉢植えが心配です。後ろ髪を引かれながら帰って来ました。
  
捨られし子のように春は暮れゆくスピカよ子守り唄うたへよ

      ─ 林 花埜 ─

令和六年四月十九日 《つぶやき短歌》

 公園の桜は、すっかり葉桜になってしまいました。咲き始めてから一週間の短い期間でした。花の命はこんなにも儚いのですね。

浮世の風に泣く如しきょう桜散り徒然の弁を抱きしむ

     ─ 林 花埜 ─

令和六年四月二十日 《つぶやき短歌》

 早いもので、桜の季節は夏に向かっています。
巡り巡る季節に、目眩がしそうです。

ひとひらの桜散りゆく地をゆけば風の浮き世の美しきかな

     ─ 林 花埜 ─

    令和六年三月二十六日

     雨の音に、ふと…、

     ある男のことを思う。

   『 ある男 』林 花埜