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ゴーストフィクサーズ22話考察

ジャンプ+で未来人というアカウントでやっております。ゴースト【夜】の正体はサボテンじゃないかとコメントしたところ多くのいいねをいただいたので、このサボテン説についても深掘りしていきたいと思います。

他の方の考察コメントにも多くの気づきをもらっているので、ここで自分なりにまとめていけたらと思います。

⚠️この記事はネタバレを含みます。



#22 やるじゃんセンパイ‼︎

〜あらすじ〜

実生がコウモリの血液を発光する性質に変化させたことで暗闇が少し明るくなりました。

照らされた先に6人のアーミーが串刺しにされていましたが、まだ息がありました。

アーミーたちを降ろし、ガーちゃんに収容しようとしますがガーちゃんが反応しません
最果は夜がジャマしているのか、それとも、、、
と考えを巡らせます。

この間、実生がすでに救護班に連絡を取っており、救護班がこちらに向かっている模様。

なぜトゲで串刺しになっているのかと考える最果に夏霖が記憶を再生してみましょうと提案します。

アーミーのMPスーツはミナカタ粒子という特殊素材を使っており、行動不能になる60秒前からの動きを記憶しているとのこと。

記憶を再生すると、粒子がドロの様に動き出し、アーミーが歩いている様子が再現されます。

しばらくすると、アーミーが何かに気づきます。
そして体の中からトゲが出てきて胸を突き破り、串刺しになったところで記憶再生が終わります。

ここで3人は、アーミーは串刺しになったのではなく、アーミー自身の体からトゲが出てきたことに気づきます。

すると実生がコウモリを通して何かに気づき、その後すぐに夏霖も気づきます。
どうやら赤ちゃんが遠くで泣いているようです。
ひふみんと最果には聞こえていなかったので聴力もかなり良いようですね。

泣き声の聞こえる方へ向かうと、車道上で赤ちゃんが泣いていました。

赤ちゃんをガーちゃんに収容しようとしますが、先ほどと同様に反応しません。

ここでひふみんが、そいつゴーストじゃないよなと赤ちゃんを警戒し、キル剣に手を伸ばします

夏霖が赤ちゃんのニオイを嗅ぐと、人間であると断言します。
どうやら夏霖はニオイでゴーストと人間を判別できるようです。
吸血鬼は視覚、聴覚に加えて嗅覚も鋭いですね。

しかし、ニオイに夜がまじっているとのこと。
先ほどのアーミーからも同じニオイがしたようです。

ひとまずこのシス値マイナスの環境から赤ちゃんを出すべく救護班のところへ戻ろうとしますが、実生の位置把握により、南へ抜けた方が早いことが判明。南へ走って夜を抜けようとしますが、あと1mのところで夜が進行方向へ進み、出ることができませんでした。

どういうことだ?と驚く一同。
実生によると、赤ちゃんを中心に夜が発生しており、赤ちゃんを移動させた方向に夜が進むとのこと!

そして、アーミーを乗せた救護班の車にも同様の現象が起きており、赤ちゃんやアーミーに夜が感染していることが判明します。

マズイと焦る一同、、、
するとひふみんの顔からもトゲが出現し、、、



⚠️考察にはサマータイムレンダ、サマータイムレンダ2026未然事故物件のネタバレを含みます。

〜考察〜


今回もサマータイムレンダに関連する“ミナカタ”というワードが出てきました。前回はミナカタスケールというゴーストのヤバさを測る指標でしたが、今回はミナカタ粒子という物理学的なワードでした。
前作サマータイムレンダ、スピンオフのサマータイムレンダ2026未然事故物件を読んだ方はわかると思いますが、おそらくこのミナカタとは南方波稲のことを指していると思われます。波稲はサマータイムレンダ本編では敵として登場し、ヒルコの消滅と共に消えますが、再構築された世界では南方竜之介の娘として転生します。
スピンオフの2026未然事故物件では本編の8年後が描かれており、波稲は16歳。
飛び級で東大合格している天才少女になっています。
ゴーストフィクサーズ第一話では波稲とその叔母ひづるらしきシルエットが写っていました。
ゴーストフィクサーズと同じ世界線で描かれているのであれば、2026→2034 スピンオフから8年が経っているので波稲は24歳です。
今後、成長した波稲が校正機構の天才物理学者として登場するのか、そこも楽しみですね。
ちなみにこのミナカタ粒子による記憶再生は前作サマータイムレンダの“影”によるスキャンや複製と似ており、そこも繋がってくると熱いですね。





次に、夜の正体を探っていきたいと思います。

このゴースト【夜】は大規模な範囲を夜にすることができ、かつ、夜の中にいる者の体内からトゲを出すことができます。

現在、【夜】の候補に挙がっているのは
・荊木兄妹
・赤ちゃん
・サボテン

です。


それでは順番に見ていきましょう。

〜荊木兄妹〜
コメント欄でも荊木兄妹が実は敵なんじゃないかと言われています。その理由は荊木兄妹の能力にあります。

荊木兄妹のプライマリは血の改変です。
これは21話で明言されています。
夏霖はまだ能力を見せていませんが、実生の能力は血の塊をコウモリに変身させたり、コウモリの血液を発光する性質に変えたりとかなり応用が効きそうな能力です。

そして、夜の中で受けた攻撃は体の中からトゲが出てくるというものでした。
これは見方によっては体内の血液をトゲの性質に変化させていると取ることもできます。


荊木兄妹の能力は血の改変なので、もし他者の血液にまで関与できるのであればこの攻撃ができてもおかしくはありません。
そうであれば強すぎますが、、、


また、吸血鬼は夜目が利き、さらに五感が鋭いので夜の中では圧倒的に有利ですし、実生に至っては全体が把握できるポジションにいます。
夏霖もまだ攻撃を受けておらず、夜の中では常に先立って行動しており、ひふみんや最果を誘導するには持ってこいの立ち回りです。
今回、吸血鬼の2人活躍しすぎじゃないかと思うほど2人にとって相性が良すぎます。

ただ、こうなると周りを夜にするゴーストと荊木兄妹が組んでいると考える方が無難でしょう。
血の改変で夜を作り出すことは考えにくいです。


そして、もう一つ私が気になったのは、荊木兄妹が吸血鬼であるということです。
実生の説明によると、現代の吸血鬼はかみついて人の血を吸ったりしない。かつての吸血鬼ならゴースト指定されていただろう。とのことでした。
校正官とゴースト、両者の違いは人類の敵か否かです。

つまり、かつての吸血鬼は人類の敵であった可能性があります。
ということは紙一重で校正官をしているわけで、かつての基準で吸血鬼を見るのであれば荊木兄妹をゴーストと捉えることもギリできそうです。

そうなると関わってきそうなのが調霊の能力を持つ男、斑鳩です。
斑鳩のプライマリ「調霊」は幽霊を調伏することができます。

吸血鬼なので調伏は無理では?と疑問を持つ方もいると思いますが、吸血鬼とは死霊、または、死人の姿を借りて現われ、人の生血を吸う魔物という意味を持つようなので、調伏対象になっているかもしれません。

今回のゴースト【夜】の能力は、ニュータウンを大規模な範囲でシス値マイナスにすることができるため、不如帰の卵を孵したい斑鳩にとっては
最高に都合の良いゴーストです。
裏で斑鳩が糸を引いているのであれば、【夜】を簡単に校正させないため、荊木兄妹を操っている可能性もあります。

裏切っているのは兄の実生だけで夏霖は味方なんてパターンもありそうで、こんなに考えさせてくれる作者の田中先生はやはり天才だと思います。


ただ個人的には荊木兄妹は味方だと思っていますが。


〜赤ちゃん〜
赤ちゃんにも不審な点がいくつかあり、ゴーストではないかと疑われています。

まず、なぜ1人でいるのか?
両親が攻撃され、1人で逃げれなくなったのだとしたら近くで両親が串刺しになっているはずです。

そして感染が確認されている人間の中で唯一トゲの攻撃を受けていません。
また、赤ちゃんに対してひふみんが警戒心を抱きキル剣に手を伸ばした後に、ひふみんからトゲが出現しています。

記憶再生中のアーミーも何かに気づき銃を構えている様子でした。
20話の通信ログで攻撃を受ける直前に「止まれ‼︎静かにっ‼︎」と言っています。これは実生と夏霖が赤ちゃんの泣き声に気づいた時のシチュエーションと似ており、音に集中しているようなので、アーミーたちも赤ちゃんの泣き声に気づき、銃を構えたのかもしれません。

ただ赤ちゃんもゴースト本体にしては無防備すぎますし、個人的には違うと思っています。


〜サボテン〜
これまで出てきたゴーストには実在するモデルがありました。

ガールとダディは幽霊
ミズツブリはカタツムリ
未確認飛行にうってつけの日は花
んじそうどは道祖神


今回の【夜】も何かしらのモデルがあるのではと考え、夜 トゲで考えたところ、サボテンの特性に目が止まりました。

サボテンは夜に花を咲かせる品種が多く、その理由はコウモリや夜行性の虫に花粉を運ばせるためだそうです。品種にもよりますが、咲いた花は一晩で落ちてしまうそうです。このシチュエーションがゴーストの作り出す状況に似ているのではと思いました。

サボテンの花を画像検索して見てみましたが、花自体は綺麗です。しかし、生え方が少し不気味だと思いました。

サボテンはコウモリや夜行性の虫に花粉を運ばせるのですが、偶然にも荊木実生の能力でコウモリが登場しており、夜行性の虫は【夜】の中にいる人間たちを表しているのではないでしょうか。


“攻撃”ではなく“感染”

ゴーストは未だに姿を見せず、夜に侵入した人間を感染させています。

現在、感染が確定しているのはアーミー、赤ちゃん、ひふみんです。

感染の条件は“夜に侵入する”または“夜に一定時間滞在する”ではないでしょうか。

夏霖の「まじっている」発言や“感染”という言葉からも、感染者はゴーストに近づいていると思われます。自身の体からトゲが出てきているので、そのまま症状が進行すれば柱サボテンのようになるのかもしれません。


またアーミーとひふみんは体内からトゲが出現していますが、赤ちゃんにはトゲが出現していません。


トゲが出現するトリガーを考えた時、アーミーとひふみんに共通することは“武器を構える”もしくは“敵意を向ける”です。
アーミーは銃を構えていましたし、ひふみんもキル剣に手を伸ばしていました。ひふみんの場合はまだ構えていなかったので、どちらかというと“敵意を向ける”のような気がします。

サボテンはスピリチュアルの観点から見ると、
人の心がわかるみたいです。
よって敵意に反応するというのは十分考えられるかなと思います。


最後にガーちゃんが不調の理由についてですが、単純に【夜】の改変力を下回っているからなのか、それとも収容しようとしたアーミーと赤ちゃんがゴーストとまじっていたからなのか。
※ガーちゃんはゴースト改変力を持つ人間
同意なしに収容することはできません。(14話参照)
個人的には後者だと思います。


〜感想〜

今回のゴーストはかなり強いですね。
感染者が進む方向に夜が伸びるので
感染すれば【夜】から出ることはできません。
もしゴースト本体が外にいようものなら、
本体をたたくこともできません。
今回は実生のおかげで状況把握ができているというのも大きいですが、実生がいなければ何が起きているかも分からず倒されていた可能性もあります。
ミナカタスケール4〜5はあるのではないでしょうか。
夏霖の鋭い五感もかなり役立っているので荊木兄妹が大活躍しています。夏霖のプライマリも兄と同じ血の改変とのことですが、まだその能力を見せていません。次回も楽しみです。

それでは今回は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。