十三機兵防衛圏を終えて(ネタバレなし)

ストーリーが綿密に絡み合い、謎が生まれては解けていく。ゲームにすることでこの謎達に没入できるのがこのタイトルの最大の魅力だと思う。ストーリーを追う追想編が面白いのは大前提として、後半に入ってきて崩壊編の身の入り方が変わってきた。

何と戦ってるか分からずにこなしてた前半から変わり、ストーリーを経て戦う意味や守りたいものが見えてきてからターミナルを守らなきゃという使命感が生まれた。
戦略面でも各世代の特性を活かした戦略を考えられる様になり、出撃前に装備の強化や組み合わせを考えるのが楽しくなった。

追想編はとにかく夢中になった。手探り感が強かった前半から変わり、謎の正体が段々紐解かれていき、後半は各キャラクターそれぞれの歩み方を見守るモードに。全体としてビジュアルが強いのはもちろん、キャラクターの個性もしっかり設定されており、更に現在と未来の姿と関係性があり、本当に全員と共感でき、大好きになる。

特に終盤は一気に進めたくなり、時間が飛ぶように過ぎていった。一人また一人とストーリーが完結する中で、その重みが蓄積していく。

そして最後に挑む崩壊編。今までとは違う臨場感があり、まさしく真剣にターミナル防衛に当たった。

最後のエンディングとエピローグで全てがきれいにまとまり、暖かい気持ちで終えることが出来た。RPGが好きであれば無条件に勧めたい、そんな作品です。出会えて良かった。

クリア時間30-40時間程とされる中、キャラ選択で悩み、
崩壊編をのんびりやり込んだせいか55時間かかった。