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最近の関心「二郎系ラーメン屋のスキーマ」

D.A.ノーマンの「誰のためのデザイン」より、スキーマは二郎系ラーメン屋にも存在すると考えた。
以下では、まずスキーマについて説明し、次に二郎系ラーメンにおけるスキーマを説明する。


スキーマとは

誰のためのデザインの178頁では、スキーマを「文化的な制約」と言い換えて説明している。以下にその部分を抜粋する。
「どの文化においても、ある社会的状況で許容される行為の集合というものがある。そのおかげで、我々自身の文化の中なら、初めて行ったレストランであってもどうどうしたらよいかが分かる。・・・またこれと同じ理由から、よく知らない外国料理のレストランに行ったときや、・・・普通だったら問題ない行動でも明らかに不適切に思えたり、苦虫をかみつぶしたような顔でにらまれたりして、イライラしたりどうにも行動できなくなってしまったりすることがある。新しい機械を使うときに直面する問題の多くの根拠には、この文化的な問題がある。まだその取り扱いに関して、広く受け入れられた慣習や決まりもなんら存在していないからだ。

二郎系ラーメンのスキーマ

私はこのスキーマが二郎系ラーメンにもあると考える。なぜなら以前、ラーメン好きの友人に二郎系のラーメン屋に連れて行ってもらった際に「二郎系ラーメンのルール」を教えてもらったからだ。そしてこれは、二郎系ラーメンを食べるには必須の知識であり、当たり前のことであるらしい。
例えば、「食券を渡す際にトッピングの量などを伝えるコールを言うこと」や、「食べ残しは厳禁」、「食べ終わると食器を台の上に乗せて台拭きでテーブルを拭く」というものだ。
初めて聞いたそのルールに、「なんで!?」「それってどこかに書いてるの?」と聞いたが、友人は「そういうものだから。」としか教えてくれない。ネットで調べると、「初心者必見!」や「はじめてのラーメン二郎」など、いわゆる「二郎系ラーメンのスキーマ」を教える記事がたくさんあった。そして、まるでフレンチ料理みたいだと感じた。


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