50年前の夏の記憶が蘇った、今 都市伝説 「口裂け女」の出来事を思い出す
皆さん、記憶にあるだろうか。
都市伝説の口裂け女。
昨晩、食事した帰りに女性を見てその記憶が蘇った。
夏の暑い夜なのに、その女性はトレンチコートを着ていた。
あっ、思い出した。
それは、50年前の記憶。
もしかして、く・ち・さ・け・お・ん・な・・・。
その女性はすぐに姿を消した。
家に帰って、早速「口裂け女」でググってみた。
「1979年の春から夏にかけて日本で流布され、社会問題にまで発展した。」とあった。
1979年、当時私は16歳。
いや、違う。
確か、小学校4年生の夏だった。
まだ、家を建て替えする前の夏だったはず。
そうだ、1973年の夏だ。
これは、鮮明に覚えている。
まだ、夏休みに入る前の土曜日。
当時、土曜日は半日授業。
集団下校で帰るときに、こんな噂が流れてきた。
今日の晩、「口裂け女」が鉄道の線路伝いにやってくる。
西から東にやって来る。
口裂け女は、怖いらしい。
学校からの帰り道、その話で持ちきりだった。
口裂け女、たしか、包丁を持っていて、走るのがめちゃくちゃ早い。
100メートルを10秒くらいで走る。
オリンピック選手並。
いや、車より速い。
そして、赤いコートを着ている。
夏なのに。
そして、マスクをしている。
今日的には、コロナ禍の影響でマスクをする人が多い。
しかし、その当時はマスクをしている人は殆どいなかった。
そして、口裂け女は、会った人に、ゆっくりマスクを外しながら尋ねる。
「わたし、きれい?」
マスクを外すと、口が大きく裂けている。
「これでも、私きれい?」
そう、口は耳元まで裂けている。
もし、「きれいじゃない!」と答えると手に持っていた包丁で斬り殺される。
足が早いので、逃げれれない。
車より、速い。
そう、絶対、逃げられない。
そんな話を聞くと、小学生の私はビビってしまった。
すごい、夏の思い出。
その夜は、親にそのことを話すと
「ばかじゃの〜、そんなのおるわけなかろうが。」
の一言でで終わり。
私は3人兄弟の長男だった。
当時は、小学4年生。妹は、小学3年生。弟は、保育園。
いよいよ、夜がやってきた。
噂では、山陰本線を西方面から線路伝いにやってくる。
こちらには、夜中に通過するらしい。
真夏の暑い時期であったが、窓を締め切って布団をかぶって眠った。
夜中は、ビビって眠れなかったが、夜明けに少し眠ったみたい。
結果は、口裂け女は来なかった。
良かった。
しかし、ググった、口裂け女と風貌は同じであったが、時期は違っていた。
1973年の夏の噂、口裂け女は何だったのか。
別人だったのか?
他にもいたのか?
でも、噂で終わって本当に良かった。
都市伝説で良かった。
当時、もうひとつの都市伝説がある。
山口の東方面での話である。
夜中にタクシーが、走っていると突然、女性が乗って来る。
気がついたら、後部座席に女性が乗っている。
運転手が、「お客さんどちらまで行きましょうか?」
と尋ねると、無言のまま。
少し走ると、後部座席から女性は消えていた。
車を止めて、確認すると
後部座席のシートは濡れていた。
当時、国道のトンネルで事故があった。
子供がタクシーにはねれれて、亡くなったらしい。
その女性は、はねたタクシーの運転手を捜しているらしい。
その結末は聞いていない。
その噂も流行った。
これは、日本全国で似たような話である。
夏が来ると思い出していたが、いつの頃からか、その話も忘れていた。
おそらく、大人になって、結婚して、子育てして、仕事に追われその思い出を忘れてしまったのか。
思い出す余裕も無かったのだろう。
今は、定年退職して余裕があるので、思い出したのか。
まるで、小学生の夏休みに戻ったかのように。
今、蘇るあの夏の日。
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