ユウリ

誰にも言えないので、 目を通していただけたら幸いです

ユウリ

誰にも言えないので、 目を通していただけたら幸いです

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後悔

仕事終わり電車に揺られながら、 父が使っていた携帯に残されていた下書きのままの、日記なのかエッセイなのか分からないけれど、 正しい文章とは言い難いそれを読み、必死に涙を堪えていた。 父の願望でしかないと思った。 幼い頃の記憶は不確かだとしても、綺麗な感動的な素晴らしい親子の絆なんて言えるようなことは全くしていないから。 ああ、申し訳ない。 ごめんなさい、お父さん、お母さんの一人娘が私で、失敗作です。 映画やドラマの中だったら、 闘病生活の、残り少ない時間を親子2人で一日

    • やーくんの世界旅

      【やーくんの世界旅その日いきなりやってきました。 一人娘のユウリちゃんのママはユウリちゃんが3才の時にお月様になりました。 その日波が打ち寄せる波べで、 ユウリちゃんのばばが、ユウリは新しいママが欲しい?と聞くと 『おかあさんはひとりでいい!』と、お父さんにむかってなん度も大声で言いました。 お父さんはユウリちゃんの小さなからだをぎゅっとして誓ったのです。 あしたからユウリと2にん3きゃくでいきていこうと。 その日から16年経っていました。 『お父さんのからだじゅうに癌が