かなしみ

目的なんて考えず
ただ車を走らせた
それだけで成立してる気がした

だだっ広い公園を二人占めして
駆け回ってた

悲しいくらい暖かくて
思わず今
泣きそうになる

突然の雨に濡れて
別れはあっけなく
嵐が過ぎ去ったような
散らかった部屋

残った家族は
窓際の猫2匹

悴むほどに冷え切ってて
思うように今
動けない

溜めた邪を引き金に何処かの誰かに放ちたい

でも独り

利害関係で繋がった
「今も覚えてるよ」
そんな言葉さえ

悲しいくらい暖かくて
思わず今
泣きそうだよ

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