詩を羽に乗せ

詩を羽に乗せ微かな吐息で届けよう

気付かれないよう
苦い感情はひた隠しにして
少し距離を感じる事だってあるけど
僕はもう僕だけではない

人と接する事で優しさを覚えたのなら
大切にしていたい 
ずっと ずっと ずっと 

心を小さな池から掬って体中に巡らせよう

気付いているんでしょ?
それも分かっているから
もう一度歩み寄ってみて
僕はもう僕だけではない

人と接する事で悲しさを覚えたのなら
忘れずにいたい 
ずっと ずっと ずっと  

目を閉じ大きな呼吸で
自分の命に価値なんて求めていたのなら
捨てよう
この心は目の前の小さな蟻と変わりはしない
そう呟いて

僕はもう僕だけではない
僕はもう僕だけではない

詩を羽に乗せ微かな吐息で届けよう 

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