affection

色んな自分が集まって
テーブルを囲んで話してる
誰がこんなに多く集合を掛けたのか
思わず溜息が漏れる

色んな意見が飛び交うんだけど
どちらに傾いたとしても
気持ちが悪くなるくらい甘い

あの頃の海の生臭い匂いが懐かしい

少し疲れたら両耳塞いで音楽に浸っている
普遍的な曲を毛嫌っていたのは
自分の中の気持ち悪い部分を肯定したかったから

欲を持ちたくないって「正しい人」
でいたかったけど
欲を持ちたくないっていうのも欲であって
正しさなんて見る角度によって違うのかも

心震えるような一言に触れる事が稀にある
その言葉に助けられて来たから
今度はどうにか自分を通して
誰かの心を揺らしたい

閉じ込めて閉じ込めて
これでもかって
閉じ込めて
答えに似た物を見出してきたけど
君と1.5時間会話するだけで
違う価値観が見えてくるから
隠した人間味が溢れてくる

頭の中の奥の方にある綺麗に整理された本棚
遠い記憶を辿りながらその本棚を探る
優しく丁寧に綴られたあの一冊を探して
散らかってしまうんだけど
確かその一冊のタイトルは

「affection」

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