夏休みの宿題を小さな冒険ファンタジーRPGにする

夏休み前、宿題を配る
解説集と解答集の3点セットだ
「答えもくれるの?」
と生徒は狂喜乱舞

よくぞ参られた、勇者諸君
少なくとも1ページ、多くても見開き
1問ずつでも構わない
むしろ、その方が好ましい
答え合わせをしなさい
そこから「学習」が始まるのです
(ゲームのオープニングミュージック)

1日経つとそれはもう他人の回答に等しい
取り組んだときに
何考えてたか?
何を間違えた?
と思えば、もう他人事だ
他人のゲームをリロードしても面白くない

クエストは自分で見つける
1問ずつのクエスト、イベントをクリアして
経験値を上げ、アイテムをgetする
1問1問にクエストが隠されているので
よく探したまえ

経験値を上げて、アイテムget
と言われても
経験値?アイテム?
ゲームを知らなくて分からない生徒もいる
しかし、今までの学習経験から
経験値ってあげるもんなんだ
getできるアイテムがあるんだ
アイテムの使い方、使い所は自分で磨くんだ
という雰囲気を醸してる生徒から
なにか重要性を感じる
1対1では作り出せない空気

1問間違えたからといって
それはダメージではない
経験値が上がったのだ
既に持っていたアイテムも使い所を見つける
途中で撤退すること以外ダメージはない

最後に手に入れるのは
全クリの達成感
2学期での「分かるぞ」という50分の授業
できるかもというテスト勉強
解けるぞ、書けるぞというテスト時間
生きている中で様々に活躍する考える力

1人で全クリは大変なので
攻略本をお付けします(解説集)
呪文をまとめた本もお付けします(解答集)

チートをして全クリしても
私(教師)にはバレます
「意味の分からない写経で自ら罰ゲームしたんだな」
と思って置きます。

天知る、地知る、我知る、人知る
全部お見通しなんだよ
「バレなきゃいいじゃないですか」
といって賄賂を贈ろうとした人を拒否した人の言葉
我知る
あなた自身が知ってるんだよ
自分に罪を擦り付けてどうする
「解らなかったので答えを写しました」
と驚きの一筆箋が挟まれていたことがある
懺悔か?
いや、何が悪いのか自覚がない
「確信犯」の本来的意味にいき当たった気分だよ

今更、答えを教えて貰わなくても私は、自分で答えにたどり着けます…
解答集が正義で私は無知って認識ですか?

教師の辛辣な言葉
自分のすべき事が見当たらなかったようだ
見つかってよかったね

以上がゲーム(宿題)のチュートリアルです

さぁ、勇者よ、冒険を始めよう!

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