お作法からの脱皮 No.3

「ねばならない」「算数ではこうする決まりや」と考えることを諦める生徒を育てていませんか?

お箸の持ち方は兎角うるさくて、外国人も評価したがるのに、お椀の持ち方はどうですか?
口をつける部分とそこの部分、ここを指の腹で支えると熱くないのです。

ところが、テレビに出てくる人のお椀の持ち方が気になりませんか?
「握り箸だ」「交差箸だ」とクレームをつける人がいるそうですがお椀は気にならないのですかね。

「いただきます!」の後、すぐにお箸を持つからお椀の熱い所を持たなくてはならなくなるのです。
「いただきます!」の後、まず両手でお椀を持ちます。それから、お箸を持つと綺麗に安全に食べられます。

これがお作法です。

安全で理にかなった方法が本来のお作法です。
理にかなったことを合理性と言います。

茶道で茶碗を3回まわしてからいただくと習った人もいます。しかし、本来、主人は1番見栄えの良い方を向けて出してくれます。そこで、その模様を汚さないように避けるためにまわします。

では、数学では
3+5=8
とかくところを
+3 5と書いてはいかがでしょう。
この方法が常識となれば、これがお作法となります。しかし、3と5なのか35なのか桁が大きくなると「人によって違う」結果(答 とは言いたくありません)になるのです。

3と5で8

という日本語に沿った表現なので違和感はありません。しかし、国によってその言語と違和感があることもあります。日本語では、分数でしょうかね。

安全にすなわち誤解のないように伝えることが大切です。

なぜそうするのか。
---決まりだから
では、思考が停止してしまいます。
なぜそうでなくてはならないのか。
身につけるまではお稽古しなくてはなりません。
先人たちの作った美しい形式を受け継いで活かしていける人に育ってほしいものです。

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