人生の重要な問題に正解がないのは、どんな人生がもっとも良い人生なのか?という問いに正解がないから。
誰にとっても最高の人生とはこういう人生である、という正解があるなら、あらゆる意思決定はその正解の人生に少しでも近づけるように行うべき、となる。
そうなると、すべての人が全く同じような人生を送る、画一的な社会が出来上がる。
でも、そんなことが行われたら、人類はここまで豊かな社会を作り上げることはできなかったでしょう。というか、もっとずっと前に、滅びてしまっていたかも。
多様性というのは、社会の持続的な発展にとってとても大切な条件。
世の中に色々な考えの人がいたから人類はここまで全滅せず、社会ではさまざまなイノベーションが起こり、ここまで豊かになったと著者は考える。
人生の大切なことには一切正解を作らないという神様のご決断は、種の保存のためのもっとも大切なグランドルールだといえるかも。